ICT(情報通信)分野

情報通信分野は20世紀初頭から発達した比較的若い学問でありながら、今や現代社会において生活に欠かせない社会基盤技術を提供する分野です。 世界経済において金融市場は言うまでもなく製造業からサービス産業まであらゆる産業において情報通信技術が利用されています。自動車の制御も手にある携帯端末の制御も情報通信技術が支え、また、なにげなく利用している電化製品の多くを人がより使いやすくなるように情報通信技術による工夫が施されています。目には見えない多数のプログラムが私達の世界を動かしています。


松浦 佐江子 教授(電子情報システム学科)

ほんとうに使えるソフトウェアを創ろう

本研究室では「自分の創ったソフトウェアを広く世の中で使ってほしい」「ソフトウェアをもっと楽に作りたい」「ユーザの満足するソフトウェアをきちんと作りたい」といった目標に向かって、 人間の知的活動を探求しながら研究を進めています。
ソフトウェアはプログラミング言語で書かれた抽象的な記述であると同時に、コンピュータを介して実世界に直接作用するものであり、環境・社会の中での人間活動とコンピュータを結ぶ重要な役割を果たしています。
しかし、これらの間を適切に結び付 けるには、きちんと分析・設計し、それを実現する技術を正しく用いなければなりません。
本研究室ではオブジェクト指向開発技術を用いて、創りたいものをモデル化し、 段階的にコンピュータの理解できるプログラムを生成するモデル駆動開発や、モデルやプログラムの正しさを検証する方法を研究し、誰もが安全に使える高品質なソフトウェアを開発する技術を探求しています。
モデルからプログラムを正しくつなぐ技術モデルからプログラムを正しくつなぐ技術
未来の女性研究者へのメッセージ
好奇心旺盛であれ。コンピュータを動かすのはソフトウェアです。目に見えないソフトウェアには人間と同じく無限の可能性があります。人間活動をより豊かにするために、ほんとうに使えるソフトウェアを創って下さい。
松浦 佐江子 教授松浦 佐江子 教授


菅谷 みどり 教授(情報工学科)

人を助け幸せにする技術

最近、お掃除ロボットなどロボットが我々の生活の一部となってきました。この先、ロボットが人の気持ちを察し、優しくふるまうことができるようになるためには、人と物であるロボットとの関係を考え、情報収集し、場合によっては、ネットワークに接続し、クラウド上の情報にアクセスするなどの技術が必要となります。
こうした情報基盤をつくるためには、オペレーティングシステムや組込みシステム技術が重要な役割を果たします。菅谷研究室では、こうしたシステムの中核となる基盤技術の研究を行っています。
また、開発した基盤を用い、人を支援するロボット、セラピーデバイスなど子どもや高齢者に関わる、教育や医療、福 祉等の研究など、人を助け、幸せにする技術開発を目指しています。新しいデバイスの創出や、FabGirlプロジェクト、女子の感性を活かしたデバイスの開発なども推進しており、女性の力を存分に発揮できる研究室です。
人を助け幸せにする技術(写真上)さまざまな組込み機器がネットワークに接続されサービスを提供
(写真下)発達障害児童向けのデジタルセラピーデバイス
未来の女性研究者へのメッセージ
未知のものごとを明らかにし、得られた知見に基づきものを造り出すプロセスはとても刺激的で楽しいものです。人を幸せにするものを生み出すことも不可能ではありません。ぜひ一緒に、楽しく、社会に役立つことをしましょう。
菅谷 みどり 准教授菅谷 みどり 教授


野田 夏子 准教授(デザイン工学科)

美味しいソフトウェアのレシピを探求する!

スマホ、炊飯器、エレベータ、自動車、ATMなどなど。これら私たちが毎日お世話になっているもののほとんどにソフトウェアが組み込まれ、その動きを制御しています。このソフトウェアをどのようにしたら品質良く作ることができるのかを研究するのが「ソフトウェア工学」です。
私はソフトウェア工学の中でも、特にソフトウェアの設計に焦点を当てて研究を行っています。目に見える建築物で設計が重要なように、目に見えないソフトウェアでもそれを正しく設計することが重要です。
しかし目に見えないものの設計をどのように表現すれば良いのでしょうか。またその設計の正しさをどのように確認すれば良いのでしょうか。このための様々な方法を、ソフトウェアアーキテクチャ(ソフトウェアの基本構造)、ソフトウェアプロダクトライン(類似したソフトウェア製品群開発)などを中心に研究し、現代社会を支えるソフトウェアの品質の向上を目指しています。
ソフトウェア開発の工程と研究課題ソフトウェア開発の工程と研究課題
未来の女性研究者へのメッセージ
新しいものを作り出したり、ものごとの原理を探求したりする研究者の仕事は、刺激に満ちて楽しいものです。一緒に未来を開拓しましょう!
野田 夏子 准教授野田 夏子 准教授


宮田 純子 准教授(情報通信工学科)

人の協力行動をうながす情報通信網の制御技術とは?

インターネットを用いて動画をみたり音声通信をしたりするとき、たくさんの人が同時にインターネットにつなごうとすると、回線はパンクしてしまいます。そのため、このようなことが起きないように、システムを設計する必要があります。
従来のシステム設計では、インターネットを利用する人は、好きなアプリケーションを好きなタイミングで利用する「利己的」な人であると仮定していました。でも、現実の世界では、たとえば混んでいると分かっているのであれば、「もう少し待ってみよう」などのように、状況や周囲に影響されて自分の行動を変えることがありますよね?
私の研究室では、このような現実社会における人の「利他的」な行動に着目し、人とシステム制御側が協調的に動作する制御方式の実現を目指して研究しています。
インターネットにおける通信トラヒックの解析インターネットにおける通信トラヒックの解析
未来の女性研究者へのメッセージ
自らの目標に向かって、挑戦し続けてください!
宮田 純子 准教授宮田 純子 准教授