学部のFD活動

工学部教育開発本部

工学部教育開発本部の目的と取り組み

芝浦工業大学工学部教育開発本部は、より良い工学教育とは何かを研究し、その実現のために、教育システムの検証と開発、工学部教育改革に関する調査と提案などの活動を行っています。工学部の目標である「基礎学力を身につけた、社会に貢献できる創造性豊かな人材の育成」を達成するため、4つの基本方針を定めています。
  1. 工学の専門教育の修得に必要な基礎学力を確保すること
  2. 工学の専門分野の体系的修得と学生が自ら主体的に学ぶ創造的能力を養成すること
  3. 社会に羽ばたく技術者・研究者としての言語・情報系素養を醸成すること
  4. 技術者・研究者としてばかりでなく、社会人として多様な価値観や、社会と技術に係る幅広い教養を涵養すること

これらの方針のもとに、学生が自ら学ぶ力を獲得し、より高度な研究活動を行うことができる学習環境を整えるため、以下の取り組みを行っています。
  • 工学教育プログラム及び教育システムの検証と評価及び開発
  • 工学教育プロブラム及び教育システムの企画・運営
  • 学部に共通する新しい工学教育プログラム及び教育システムの開発
  • 教育実施計画の立案、実施方法と教育効果のアセスメント方法の開発
  • 学部の教育改革に関する基礎調査
  • ファカルティ・ディベロップメント活動
  • その他、教育開発本部の目的のために必要な業務

教育開発本部は、芝浦工業大学工学部の工学教育の水準向上と教育全般の継続的な改善を図るために、2003年4月に設置されました。

システム理工学部

大学基準協会による外部評価ではシステム理工学部のFD活動について「FD活動は学部レベル、学科レベルおよび講義担当者レベルで活発に行われている。」と評価されています。

学部レベル

1.FD委員会

学習相談室の運営、学生授業アンケートの実施・検討および学部の優秀教員の選考を行っています。授業アンケート結果は公開されています。それを優秀教員選考に利用しています。

2.学部教育の検討委員会

(1)システム工学将来像検討委員会
2012年度に5学科体制の学部の現状、システム工学の教育体制について議論し、現在のシステム工学教育の良い点・悪い点の洗出しや各学問分野からの意見収集を行い2013年4月新しいシステム工学教育の将来像を報告しました。
(2)語学教育の将来像検討委員会
英語教育の再検討の為に2011年度に語学教育の将来像検討委員会が設立されました。この委員会は時間をかけて慎重に議論を重ね2014年度に答申を出し、これに基づいて2015年度から英語の新カリキュラムを実施する運びとなりました。

3.FD活動としての側面をもつシステム理工学部としての活動

(1)高校訪問
高校の進路指導担当者と面談しシステム理工学部の良さをアピールするための行事ですがこれは教員が高校側からのフィードバックを得、教員の視野を広める機会でもあります。
オープンキャンパスにおけるトークセッション
いわゆる模擬授業です。当日聴講する教員も多く、教員同士の授業参観という面があります。
(2)学部の集い
2011年度から毎年一度卒業生を招いて教員および学部学生向けにパネルディスカッションを行っています。2014年度は「システム理工学部の強み・弱み」という題で卒業生と教員の間でも活発なやり取りがありました。卒業生からのフィードバックを得、教育について考える機会を教員に提供します。
オープンキャンパスでのシステム理工学部トークセッションオープンキャンパスでのシステム理工学部トークセッション
システム理工学部の集いでの卒業生パネルディスカッションシステム理工学部の集いでの卒業生パネルディスカッション

学科レベル

4.各学科での月例の学科会議で教育方法に関して日常的に議論が交わされています。

講義担当者レベル

5.システム工学演習。演習時間内に担当教員ミーティングを実施し、演習運営時の方向性、内容改善を適宜議論し、即日改善し議事録化し運営しています。演習終了後には、学習目標、学習成果(アウトカムズ)、その到達水準(ルーブリック)に対する点検を実施し、次年度の演習に反映しています。このプロセスを通して教員の間の情報交換、意見交換が行われることになり、教員の資質向上に役立っています。システム理工学部の全教員がローテーションで何らかの役割を担うため、自然に他の教員と教育ノウハウを開発・共有する文化が芽生え、他の授業運営にも好影響を与えています。

デザイン工学部のFD活動

1.FD研究会

学部内に設けるFD委員会の企画運営によりFD研究会を隔月行なっています。学部の全教員が集まって教育・研究に関する報告や意見交換を行ない、学生に関わる情報共有や授業の質を高める技術交流を図っています。

2.ルーブリックによる教育効果の測定

1年生の必修科目「総合導入演習」と4年生の卒業研究「総合プロジェクト」に学生自己開発認識システム(ルーブリック)を実施し、授業に対する学生自身の満足度や達成度を客観的に把握しています。

3.学内外のFD活動への参加

学内外で行なわれるFDに関する講演会や研修会に教員を積極的に派遣しています。


お問い合わせ芝浦工業大学
学生課
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大宮キャンパス
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TEL 048-687-5105 / FAX 048-687-5573
E-mail ogakusei@ow.shibaura-it.ac.jp