グローバル

私立理工系単科大学唯一のスーパーグローバル大学

芝浦工業大学は、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」に私立理工系大学で唯一採択され、平成26年度から10年間にわたる支援を受けています。その基盤のもと、グローバルエンジニアの育成を掲げる芝浦工業大学のさらなる国際化を目指した多面的な取り組みを紹介します。

芝浦工業大学の位置づけは?

THE Japan University Rankings 2023で34位、私立8位にランクイン


芝浦工業大学は2023年3月23日、イギリスの高等教育専門誌『Times Higher Education(THE)』が発表した THE Japan University Rankings (THE日本大学ランキング) 2023において「34位」にランクインしました。私立大学では「8位」に位置しています。「教育リソース」と「国際性」のスコアがアップ

(関連ニュース 2023.03.24)THE Japan University Rankings 2023で34位にランクイン
(関連ニュース 2022.03.24)THE Japan University Rankings 2022で28位にランクイン
(関連ニュース 2020.03.24)THE Japan University Rankings 2020で35位にランクイン
(関連ニュース 2019.03.28)THE世界大学ランキング日本版で44位にランクされました
(関連ニュース 2018.03.29)THE Japan University Rankings 2018 で48位にランクイン

「教育リソース」と「国際性」のスコアがアップ

私立大学総合ランキング 8位にランクイン

順位 大学 総 合 教育リソース 教育充実度 教育成果 国際性
1 国際基督教大学 73.3 50.7 91.4 56.7 98.0
2 慶応義塾大学 72.1 58.8 77.4 93.2 69.8
3 早稲田大学 71.4 47.4 80.2 93.2 81.4
4 立命館アジア太平洋大学 64.5 31.4 86.8 48.8 99.8
5 上智大学 64.5 39.0 82.4 53.6 89.8
6 立命館大学 61.6 35.9 82.4 58.6 76.5
7 東京理科大学 61.2 50.5 79.4 68.2 46.3
8 芝浦工業大学  61.1 44.6 76.6 47.8 76.4
9 立教大学 58.0 33.3 82.1 42.2 76.2
10 同志社大学 57.2 34.8 77.6 50.2 70.1

数字でみるグローバル化の実績

グローバル化を数値で表現するのは難しいと言われている中、着実な伸びを見せているのが海外への学生派遣数と留学生の受け入れ数です。
SGU採択年(2014年度)から増加しているのが特徴です。

海外への学生派遣数

留学生の受け入れ人数

協定等に基づく海外派遣学生数 順位(2018年度)

順位 大学 学生数
1 関西学院大学 1,833
2 関西外国語大学 1,659
3 早稲田大学 1,656
4 立命館大学 1,548
5 芝浦工業大学 1,364
6 明治大学 1,055
7 立教大学 1,016
8 東洋大学 895
9 同志社大学 872
10 東京大学 855

出所:独立行政法人日本学生支援機構 2018(平成30)年度日本人学生留学状況調査結果(令和2年4月発表)

多面的な取り組み

「グローバル化」と言ってもその内容は千差万別。語学のレベルアップを目指す語学研修や交換留学は他大学でも取り組んでいるプログラムですが、芝浦工業大学で実践している理工系大学ならではの取り組みを紹介します。

留学をサポートするための海外留学奨学金を用意

芝浦工業大学では、学生の留学を全面的にサポートするための奨学金制度を用意しています。成績や留学先の地域によって内容は異なりますが、対象のプログラムに参加する場合には返還不要の給付型奨学金を受け取れます。

給付対象プログラム

  • 語学研修
  • グローバルPBL
  • 海外インターンシップ
  • 交換留学(授業履修型・研究室配属型)

地域による奨学金額

渡航先 パリ、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール等、一部の都市 北米・西欧諸国など 韓国、東南アジア諸国(タイ、マレーシア、ベトナム等)東欧諸国(ポーランド等) 中国、台湾、インドなど
成績評価係数 2.30 以上 10万円 8万円 7万円 6万円
成績評価係数 2.30 未満 8万円 6万円 5万円 4万円

   

専門性の高いグローバルPBLや工学語学研修の実施

アクティブラーニング教育の一環として、海外協定校や企業を交えたグローバルPBL(Project Based Learning)を国内外で積極展開しています。

様々なバックグラウンドをもつ海外協定校の学生とプロジェクトチームをつくり、理工系ならではの専攻分野に応じた課題解決型ワークショップに取り組みます。その他にも論文にまとめることを目的とした、専門分野により特化したプログラムも実施。

この経験を通じて、グローバル人材に必須となる4つの能力(コミュニケーション力、問題発見解決能力、メタナショナル能力、技術経営能力)を身につけることを目指しています。

   

全て英語で開講

先進国際課程の設置

2020年度、工学部に「先進国際課程(Innovative Global Program)」を設置しました。学部教育を全て英語で提供、これまで卒業研究だけで実施されてきた「研究プロジェクトを通じた能動的学習(Research Based Learning)」を、初年次から4年間を通して行います。入学時から指導教員(Supervisor)、異なる専門分野からなる複数のアドバイザー教員(Adviser)の指導のもと、さまざまな研究室で最先端の研究に取り組みます。
2020年10月に1期生7人が入学しました。

   

   

国際理工学専攻の設置

2017年度、大学院理工学研究科修士課程に、「国際理工学専攻」を設置しました。授業は全て英語で、日本人学生は1クオーター以上の留学、英語による修士論文および発表、留学生は国内でのインターンシップ等を必須としています。2019年4月現在12人が在籍、2018年度に1期生9人が卒業しました。

   

   

専門科目を英語で学ぶ

システム理工学部国際プログラムの設置

2017年度、システム理工学部の3つの学科の中に「国際プログラム」を設置。英語での専門科目の単位取得、1セメスター以上の留学、英語による総合研究(卒業研究)を必須としています。現在16人が在籍、2018年度に1期生9人が卒業します。
2019年度、システム理工学部の全学科に国際プログラムが設置されます。

システム理工学部 国際プログラム

   

他大学や企業との連携

芝浦工業大学は、自身の発展だけでなく他大学や企業、そして社会全体を牽引していく存在としての活動を推進しています。

GTI(Global Technology Initiatives)コンソーシアム

国内外の大学やJICA、JETROなどの政府関係機関や企業をはじめとした約200機関が加盟するアライアンス。事務局として海外インターンシップやgPBL、研究連携や産学連携のプロジェクト、教職員の相互派遣・交換などを積極的に実施しています。

(外部サイト)GTIコンソーシアムウェブサイト

SEATUC(South East Asian Technical University Consortium)

東南アジアのパートナー大学とともに2006年から結成。中心大学として東南アジア諸国との連携を深める役割を担っています。
このような取り組みを牽引し、推し進めることで、一大学では生み出せない改革をお越し、周囲を巻き込みながらグローバル理工系人材育成全体の底上げを図っています。

   

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