先進国際課程 IGP
Innovative Global Program
先進国際課程概要
先進国際課程(Innovative Global Program, IGP)は、芝浦工業大学工学部に設置された、英語で学位取得を目指す課程です。
IGPでは、まず数学・物理・化学・コンピュータサイエンスなどの基礎を幅広く学び、その後、自分が選択した専門分野の学修へ段階的に進みます。基礎を身につけたうえで、専門科目と研究活動を通して知識と技術を深めることを重視しています。
専門分野は、工学部の主要な分野に対応する次の5分野から選択します。
- 機械工学
- 物質化学
- 電気電子工学
- 情報・通信工学
- 土木工学
IGPのカリキュラムは、強固な基礎教育、専門教育、分野横断的な学び、研究活動、国際的な学修経験を組み合わせて構成されています。秋入学で、卒業に必要な授業および研究指導を英語で受けることができます。
教育の考え方
IGPでは、入学直後から専門分野を狭く決めるのではなく、まず工学を学ぶために必要な共通基礎を固め、その後に専門性を段階的に高めていきます。
最初の3セメスターでは、数学、自然科学、コンピュータサイエンス、コミュニケーション、人文社会などの基礎科目を中心に学びます。同時に、IGP Core(C1・C2・C3)を通して、さまざまな工学分野や研究の考え方、実験・解析の方法に触れます。
4セメスター目からは選択した専門分野の学修を本格的に開始し、Own Field(O1)の専門科目を通して専門知識を深めます。5セメスター目からは研究室に所属し、Own Field(O2)として卒業研究に取り組みます。
このように、IGPでは「共通基礎 → 専門分野の選択 → 専門科目 → 研究」という流れで学びを発展させながら、工学部全体の教育・研究活動を通して他分野との接点も保つことができます。
カリキュラム構成
Strong Foundations
IGPのカリキュラムで特に重要なのが、数学、科学、コンピュータサイエンスの強固な基礎です。
1年次~2年次前半では、専門分野にかかわらず共通して、数学、物理、化学、コンピュータサイエンスなどを学びます。これらは、その後の専門科目や研究で必要となる数理的・科学的・計算的な考え方を身につけるための土台となります。
早い段階で一つの分野に限定するのではなく、工学の基礎を学びながら複数の分野に触れることで、自分が深めたい専門分野を考える時間を確保しています。
IGP Core(C1・C2・C3)
IGP Coreは、選択する専門分野にかかわらず履修できる、IGP共通の科目群です。
C1:さまざまな工学分野を知る
C1は、複数の工学分野の教員が担当するオムニバス形式の科目です。
機械工学、物質化学、電気電子工学、情報・通信工学、土木工学など、異なる分野の教員から、それぞれの分野で扱うテーマ、研究課題、考え方、方法を学びます。これにより、専門分野を選択する前に工学の広がりを知り、自分の興味や将来の学修とのつながりを考えることができます。
また、基礎科目で学ぶ数学や科学が、実際の工学分野でどのように使われているかを理解する機会にもなります。
C2:高度な工学知識と分析力を身につける
C2では、専門分野を問わずIGPの学生が履修できる、より高度な工学・理工学科目を学びます。
高度な数学、数値・計算手法、最適化、物理、化学、機械学習、工学研究など、専門分野を越えて研究や高度な工学学修に役立つ知識と方法を身につけます。
自分の専門分野に必要な分析力を強化すると同時に、他分野の考え方や方法を取り入れるための学修機会となります。
C3:実験・研究のための実践力を身につける
C3では、工学実験や研究準備に必要な実践的な能力を身につけます。
実験の進め方、結果の分析、工学的な問題への体系的なアプローチなどを学び、研究室での研究活動に円滑に移行するための準備を行います。
C1・C2・C3を通して、IGPの学生は専門分野が異なっていても共有できる工学的な基盤を形成します。
専門分野の選択
学生は2年次までに、自分が深く学びたい専門分野を選択します。2年次後半からは、選択した分野に対応する専門科目の履修を本格的に開始します。
- 機械工学
- 物質化学
- 電気電子工学
- 情報・通信工学
- 土木工学
これらの専門分野は、工学部の他課程・コースで展開されている主要な工学分野と対応しています。そのため、IGPの学生も工学部全体の教育・研究環境の中で専門性を深めることができます。
Own Field(O1・O2)
O1:自分の専門分野を深める専門科目
O1は、学生が選択した専門分野に関する高度な専門科目です。
1年次~2年次前半で身につけた数学、科学、コンピュータサイエンスなどの基礎を土台として、2年次後半から自分の専門分野に必要な知識を体系的に深めていきます。
IGP Coreによる幅広い学びを維持しながら、Own Fieldの科目を通して、自分の専門分野に明確な軸をつくることができます。
O2:研究室で卒業研究に取り組む
3年次前半から研究室に所属し、卒業研究を開始します。O2は、卒業研究およびそれに関連する研究活動を中心とする科目です。
研究室では、教員や学生と議論しながら、自分の専門分野に関連する研究課題に取り組みます。2年間にわたる研究活動を通して、次のような力を身につけます。
• 研究課題を見つけ、問題を明確にする力
• 工学知識や研究手法を実際の問題に適用する力
• 実験、シミュレーション、解析、設計などを実施する力
• 研究結果を評価し、議論する力
• 研究内容を論理的に文章としてまとめる力
• 研究成果を発表し、他者に伝える力
研究成果については、卒業論文や研究発表としてまとめるほか、研究の進展に応じて学会や国際会議で発表する機会もあります。
工学部全体とのつながり
IGPでは、自分の専門分野を深めることと、他の工学分野に触れることを両立させます。工学部共通の科目や活動を通して、他課程・他コースの学生や研究室とつながりながら学ぶことができます。
工学研究探訪
「工学研究探訪」では、工学部内のさまざまな研究室の紹介動画を通して、それぞれの研究室でどのような研究が行われているかを学びます。
研究テーマだけでなく、研究で用いられる方法や技術、その研究が社会とどのようにつながっているかを知ることで、工学部全体の研究の広がりを理解します。また、自分の専門分野とは異なる研究に触れ、分野横断的な研究の可能性を考えるきっかけにもなります。
グローバルPBL
「グローバルPBL」では、異なる専門や文化的背景を持つ学生とチームを組み、工学や社会に関わる課題にプロジェクト形式で取り組みます。
授業で学んだ知識を実際の課題に適用するとともに、英語でのコミュニケーション、チームワーク、問題解決、異文化協働の力を身につけることができます。
学内研究留学
「学内研究留学」では、所属する研究室とは別の研究室で研究を経験することができます。
異なる研究室を訪れ、別の専門分野の教員や学生と研究に取り組むことで、自分の研究室とは異なる方法、技術、考え方に触れることができます。自分の専門性を軸にしながら、他分野の視点を研究に取り入れるための機会です。
IGPで学ぶ4年間
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学年
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学びの段階
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主な内容
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1年次
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基礎を固め、工学の広がりを知る
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数学・物理・化学・コンピュータサイエンスなどの基礎を学び、IGP Coreを通して多様な工学分野に触れる。
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2年次
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専門分野を選び、専門学修を開始
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2年次前半まで共通基礎の学びを継続し、2年次後半からOwn Field(O1)の専門科目を本格的に学ぶ。
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3年次
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研究室に所属し、卒業研究を開始
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5セメスター目から研究室に所属してOwn Field(O2)の研究を開始。専門科目と研究を並行して進める。
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4年次
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研究を深め、成果を発信
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卒業研究を完成させ、卒業論文や研究発表として成果をまとめる。大学院進学や技術者としてのキャリアにつなげる。
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1年次:基礎をつくる
数学、物理、化学、コンピュータサイエンス、コミュニケーション、人文社会などを学び、工学を学ぶための土台をつくります。IGP Coreを通してさまざまな工学分野や研究の考え方にも触れ、自分の興味を広げます。
2年次:専門分野を選び、専門学修を始める
2年次前半までは共通基礎をさらに強化します。2年次後半からは選択した専門分野のOwn Field(O1)科目を履修し、専門知識を段階的に深めます。IGP Coreを通して、専門外の数学・科学・計算・実験・研究に関する学びも継続できます。
3年次:研究を始める
3年次から研究室に所属し、卒業研究を開始します。Own Field(O1)の専門科目とOwn Field(O2)の研究活動を並行して進めることで、授業で学んだ理論を実際の研究課題と結びつけます。
また、グローバルPBL、学内研究留学、工学部共通の活動を通して、自分の研究分野以外の学生・教員と交流し、視野を広げることができます。
4年次:研究を深め、成果を伝える
卒業研究を継続し、より主体的に研究を進めます。研究成果を卒業論文や発表としてまとめ、研究内容を論理的に説明する力を身につけます。研究の進展に応じて、学会や国際会議で成果を発表する機会もあります。
4年間の専門学修と2年間の研究経験は、卒業後の技術者・研究者としてのキャリアだけでなく、大学院でさらに高度な研究に取り組むための基盤にもなります。
工学部の中で学ぶIGP
IGPは、工学部の他の課程から独立した学びではありません。5つの専門分野は、工学部の他課程・コースで学ぶ主要な工学分野と対応しており、IGPの学生も工学部全体の教育・研究環境の中で専門性を深めます。
さらに、工学研究探訪、グローバルPBL、学内研究留学などを通して、他課程・他コースの学生や研究室と学びを共有します。これにより、自分の専門分野を深く学びながら、異なる工学分野とのつながりを理解し、分野を越えて協働する力を育てます。
IGPの特色
英語で工学の学位取得を目指す:卒業に必要な授業と研究指導を英語で受け、多様な国・地域の学生や教員とともに学びます。
専門化の前にStrong Foundationsを身につける:最初の3セメスターで数学、科学、コンピュータサイエンスなどの基礎をしっかり学び、その後の専門科目と研究につなげます。
専門分野を選ぶ前に工学の広がりを知る:C1をはじめとするIGP Coreを通して複数の工学分野に触れ、自分の興味や将来の専門分野を考えます。
選択した分野で専門性を高める:4セメスター目からOwn Field(O1)を中心に、自分の専門分野の高度な知識を体系的に学びます。
3年次から2年間、研究室で研究する:5セメスター目からOwn Field(O2)の卒業研究を開始し、研究課題への取り組みを通して専門性と研究力を高めます。
自分の専門を持ちながら、他分野ともつながる:工学研究探訪、グローバルPBL、学内研究留学などを通して、工学部の他分野の学びや研究に触れます。
取得できる学位
所定の要件を満たして卒業すると、学士(工学)の学位が授与されます。
IGPでは、一つの工学分野における専門性に加え、数学・科学・情報の基礎、研究経験、分野横断的な視点、英語でのコミュニケーションや協働の経験を身につけることを目指します。
卒業後の進路
IGPでの学修を通して、学生は次のような力を身につけます。
- 選択した工学分野における専門知識
- 数学・科学・コンピュータサイエンスの強固な基礎
- 工学的な分析力と問題解決力
- 2年間の研究室活動を通して得られる研究経験
- 異なる工学分野をつなぐ視点
- 英語でのコミュニケーションとチームワーク
- 国際的・多文化的な環境で学び、協働した経験
卒業後は、日本国内外の企業や研究機関などで、工学・技術・研究に関わるさまざまな進路を目指すことができます。
さらに専門性と研究力を高めたい学生は、大学院へ進学することもできます。3・4年次の継続的な研究経験は、修士課程での高度な研究へ円滑に進むための基盤となります。
IGPは、「工学の基礎」から「専門分野」、そして「研究」へと段階的に学びを深め、卒業後の高度な学修や技術者・研究者としてのキャリアにつなげるカリキュラムです。
Innovative Global Program aims to foster people capable of leading international teams to solve complex science and engineering problems throughout the world.
Innovative Global Program will grant a degree to students who are judged to have the following abilities and meet the academic requirements for graduation.
(A) Ability to possess broad view and knowledge, and skills in science and technology to work on various kinds of problems.
(B) Ability to understand, respect, and accept diversity in a global society, and cooperate with people from various backgrounds for international teamwork.
(C) Ability to make ethical decisions and practice ethically as an engineer who contributes to society.
(D) Ability to guide a team as a leader for the purpose of problem resolution.
(E) Ability to solve various problems in the world towards a sustainable society.
To achieve the educational goals stated in the diploma policy, the curriculum is organized, education is conducted, and learning outcomes are evaluated in the Innovative Global Program based on the following policies targeting different fields of engineering, including mechanical engineering, chemistry and materials engineering, electrical and electronic engineering, computer and communications engineering, and civil engineering.
Throughout the four years, students are required to take Advanced Engineering Research Subjects where to each student one supervisor and two advisors are assigned. Each student belongs to their supervisor’s laboratory and learns through a research project under the guidance of their supervisor and the laboratory members. At the end of every semester, each student gives a presentation on their learning outcomes, and receives feedback. These activities enable them to broaden their view and knowledge in science and technology, and develop the skills to solve various problems in society as well as the ability to respect diversity in a global society.
(a) In their first year, students learn concrete skills for problem-solving from their laboratory members by working on a given research project.
(b) From their second year, students will have the opportunity to take part in Lab Rotation and/or Research Exchange subjects, where they will study and conduct research in laboratories (or a laboratory) different from their own. Through hands-on experience in various laboratories, students are expected to broaden their view and knowledge in science and engineering.
(c) In their third year, each student fixes their supervisor, decides their graduation thesis’ topic, and starts to work on their graduation thesis. Working on their thesis topic with the laboratory members, students are expected to develop the ability to make ethical decisions and practice ethically as an engineer.
(d) In their fourth year, each student forms a research team with junior students in their laboratory, completes their research projects in the team, and presents their research to scholars in their field at an international conference. Through these activities, students learn leadership and how to guide a team for problem-solving.
Based on the philosophy of our founders, the objective of this university is to cultivate “global science and engineering citizens who learn from the world and contribute to the world.” The Innovative Global Program (IGP) fosters individuals with the ability of critical thinking and the skills to solve various global problems. We aim to achieve a sustainable society by leveraging a broad knowledge of science and engineering with those who have the capacity to become such “global citizens” Accordingly, the types of students sought for the IGP are described below, and admission selection will be based on these attributes.
Those who:
(1) Can gather information, think critically and creatively, and also communicate with others using English.
(2) Have already acquired higher academic skills in mathematics and science.
(3) Appreciate cultural differences and respect diversity.
(4) Love to embrace challenges.
(5) Have a strong interest in learning through research-based study
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