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大学として求める教員像および教員組織の編成方針

芝浦工業大学の建学の精神は、「社会に学び社会に貢献する技術者の育成」である。
これを尊重し、現在では大学の教育の理念として、「世界に学び、世界に貢献するグローバル理工系人材の育成」を掲げている。

この人材育成目標を達成するために、芝浦工業大学の求める教員像及び教員組織の編成方針を次のとおり定める。

大学として求める教員像

本学教員は、

    • 建学の精神に共感し、本学の定める「人材育成目標」を十分に理解すること
    • 学生に寄り添い、その成長を助ける人間性と高度な専門性を有すること
    • 日々の研鑽と不断の努力により、優れた教育と高度な研究を行うこと
    • 研究を通じて、社会の持続的発展および学術の発展に寄与すること
が求められる。

教員組織の編成方針

本学は、「大学の理念・目的」、「人材育成目標」を実現するために、以下の方針により教員組織を編成する。

    • 大学設置基準、大学院設置基準などの法令を遵守し、十分な教員を配置する。
    • 各学部・研究科の「ディプロマ・ポリシー」、「カリキュラム・ポリシー」に基づいた教育を提供できる教員を配置する。
    • 社会の現状を踏まえ、多様性に配慮した教員構成とする。
    • 教育研究に係る責任の所在を明確にする教員組織を編成する。

各学部・研究科の教員組織の編成方針

工学部

工学部の教員には、学部における教育目標を十分に理解したうえで、日々の研鑽と、不断の努力により、学生の成長を促す優れた教育を行う人間性と、高度な工学的専門性を有し、工学の研究を通じて、社会および工学分野の発展に寄与することが求められる。

また、工学部のディプロマ・ポリシーに則り、確かな基礎学力に基づく高い専門能力に加え、社会が抱える様々な課題を発見・解決し、持続可能な社会の発展に貢献する創造性豊かな人材を育成することを教育の方針としている。

これを実現するために、以下により教員を採用・配置し、教員組織を編成する。

  1. 高い倫理観を有し、社会的規範を遵守して行動できる。
  2. 持続可能なグローバル社会に求められる多様性を十分に理解できる。
  3. 工学部の教育方針を理解し、それを実践できる。
  4. 高度な専門知識を有し、国際的に高く評価される研究力を備える。

システム理工学部

システム理工学部は、幅広い教養、国際性および理工学に対する体系的な知識を身につけ、 総合的問題解決のためのシステム工学の思考と手法を活用し、持続可能な社会の構築に貢献できる人材を育成することを目的としている。

これを実現するために、以下の方針により教員組織を編成する。

  1. 学部のディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーに深い理解と共感をもち、高い倫理観と社会性を有した教員を採用する。
  2. システム工学に造詣が深く、高度な専門知識を備えた実践的な教育を行える教員を配置する。
  3. 最先端の研究を通じて学術の発展に寄与し、その成果を教育にフィードバックできる教員を配置する。
  4. グローバル・コミュニケーション能力に富み、産学官および地域との連携を通じて、社会の持続的発展に寄与できる教員組織を編成する。

デザイン工学部

デザイン工学部の教員は、本学の求める教員像を満たした上で、本学部の教育目標を具現化するのにふさわしい教員であることが求められる。

このために、以下の方針により教員組織を編成する。

  1. 高い倫理観と社会性を有する教員を配置する。
  2. 本学部のディプロマ・ポリシーならびにカリキュラム・ポリシーに基づいたデザイン工学教育を提供できる教員を配置する。
  3. 社会に求められる多様性に配慮した教員構成とする。
  4. デザイン工学に関する高度な研究力を備えた教員を配置するとともに、それら教員が連携して教育、研究に取り組むことができる教員組織を編成する。

建築学部

建築学部は、「建築学部の教育理念」、「人材の育成および教育研究上の目的」を実現するために、大学の「教員組織の編成方針」に基づき、以下の方針により教員組織を編成する。

  1. 社会や時代の価値観の変化に対応でき、建築と建築に関わる広範な分野への深い理解力をもった教員を配置する。
  2. 都市と地方、国内と国外を問わず、建築的、環境的、社会経済的な課題解決に取り組むことができる教員を配置する。
  3. 多様な専門分野の教員を有機的に連携して教育、研究に取り組むことができる教員組織を編成する。

理工学研究科

理工学研究科では、研究科が定める「ディプロマ・ポリシー」および「カリキュラム・ポリシー」を具現化するため、大学の「教員組織の編成方針」に基づき、以下の方針により教員組織を編成する。

  1. 高い倫理観と社会性を有し、大学院教育・研究の運営に取り組める教員を配置する。
  2. 理工学分野の急速な発展に対応できる高度な専門知識を有し、国際的に高く評価される研究力を備えた教員を配置する。
  3. グローバル社会に求められる国際性、多様性に配慮した教員を配置する。
  4. 大学院教育・研究に係わる責任を理解し、大学院の教育研究力の強化に貢献できる教員を配置する。
学生支援に関する方針

芝浦工業大学では、建学の精神「社会に学び社会に貢献する技術者の育成」に基づいた教育を行うために学生支援について次のような方針を定める。

修学支援の方針

  1. 大学での学修を学生自身で計画し、円滑に学修を始めることができるよう入学時教育を行う。
  2. 特に、入学後半年間の学生支援を課程・学科教員で行うシステムの適宜見直しを行い、入学時学力測定による学力把握、共有および集団支援への活用により、学生の円滑な学習支援を図る。
  3. DP(ディプロマ・ポリシー)および学修・教育到達目標を見据えた学修を明確化することで、卒業までの履修計画支援を行う。
  4. 学籍異動、成績の状況を把握し、学生がより自身に適した学修計画を策定することができるよう、クラス担任、履修指導学年担当、指導教員、学生課員、学生・教職員健康相談室(カウンセラー等)および関係課員による集団支援を行う。
  5. 障がいのある学生が円滑に学業を修めることができるよう、クラス担任、履修指導学年担当、指導教員、学生課員、学生・教職員健康相談室(カウンセラー・看護師)および関係課員による集団支援を行う。
  6. 留学生が円滑に学業および研究を進めることができるよう、クラス担任、履修指導学年担当、指導教員、学生課員、学生・教職員健康相談室(カウンセラー・看護師)および関係課員による集団支援を行う。

生活支援の方針

  1. 学生個々人の成長、学生生活の充実のため、課外活動への支援を維持・促進する。
  2. 学生の心身の健康状態を維持、増進するための体制を維持・充実させる。
  3. 学生が経済的に安心して学業を続けることができるよう学内の経済支援を充実させる。またそのための情報を学生に常に提供する。
  4. ハラスメント(アカデミック、セクシュアル、モラル等)防止のための体制を整備する。
  5. K6(The Kessler 6-Item Psychological Distress)による全学対象のストレスチェックを実施し学生への支援を行う。

キャリア支援の方針

  1. 入学時から学生一人ひとりの仕事観を育成するために、ロールモデルの提示等による就職意識付け支援を行う。
  2. 学生が将来の展望を抱くことができるよう、在学中に正課内・外のキャリア支援を充実させる。
    1. 企業と連携するキャリア教育を行い、社会に学ぶ場の提供を強化する。
    2. キャリアカウンセラーによるカウンセリング機会の提供を強化する。
  3. 障がいのある学生が円滑なキャリア形成できるように、クラス担任、就職支援学年担当、指導教員、キャリアサポート課員、学生・教職員健康相談室(カウンセラー・看護師) および関係課員による集団支援を行う。
教育研究等環境に関する方針

芝浦工業大学は、本学の理念・目的の実現に向け、学生の学修、及び教員の教育・研究活動を推進するために、教育研究等環境の整備・管理運営について次のような方針を定める。

施設・設備の整備

学生の学修、及び教員の教育・研究活動を推進するために、十分な施設・設備を整備し、その維持・管理を行い、安全・衛生を確保する。

情報通信環境の整備

  1. 学生の学修、及び教員の教育研究活動が円滑、かつ効果的に行えるようネットワーク環境やICT 機器等情報通信環境の整備・管理し、それらの活用を促進する。
  2. 学生及び教員に対して、情報倫理に関する理解・促進するための研修を徹底する。

図書及び学術情報の整備

  1. 図書その他の学術情報資料を体系的に整備し、各学部・学科・課程・専攻における教育・研究活動の推進に努める。
  2. 図書館には、専門的な知識を有する職員を含む人員を適切に配置し図書館サービス及び学術情報サービスの向上に努める
  3. 学生の主体的な学びを支援できる環境、学生個人が学修に専念できる環境を整備する。また、多様な学生のニーズに応えることができる学修環境の整備、学修のための資料提供を充実させる。

教育研究環境の整備

  1. 教育研究支援を行う本学の諸制度(「スチューデント・ジョブ制度」等)を充実・改善させる。
  2. 研究支援の強化、研究環境の改善、及び教員が十分な研究時間を確保するための環境や制度を整備する。
  3. 教員が、教育、研究、大学運営をバランスよく実行できる環境や制度を整備する。

研究倫理遵守体制の整備

学生及び教職員が、公正な研究活動、公的研究費の適正な執行を実現するために、研究倫理に関わる指針・規則、教育体制を整備する。

社会連携・社会貢献に関する方針

1927年の創立以来、受け継がれてきた建学の精神「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」に基づき、本学の社会連携・社会貢献に関する方針を、以下のとおり定める。

産学官民連携

学外の企業、自治体、市民組織、教育・研究機関、金融機関、地域社会と連携する「教育・研究・イノベーションの三位一体推進」によって、大学が生み出す知識、技術等を社会に還元していくと共に、大学(教員・学生)と学外の組織・地域の双方にメリットのある活動を展開する。

知の創造と社会課題解決に向け、学内・学外のアントレプレナーシップの素養を持ち、次世代ニーズに対応できる実用的な知識と技術を併せ持つ実践的な人材育成・リカレント・リスキリングを進めるとともに、その取り組みの中から生まれる新しい技術、アイデアを形にし、社会実装や新規事業創出に貢献することで、イノベーション創出を実現する。

地域社会との協働

地域と共にある大学として、教育、文化、産業、まちづくり、SDGs等に関する諸活動において、地域社会と協働・連携することにより、大学と地域が共に価値を高め合う仕組みづくりと、持続可能で活力ある地域社会の実現を目指す。

本学の知的・人的資源を活用して、市民に対する生涯学習の機会を拡大すると共に、地域との信頼関係を構築し、地域社会の問題解決に貢献する。

国際社会への貢献

建学の精神を21世紀に受け継ぐ教育の理念として「世界に学び、世界に貢献するグローバル理工系人材の育成」を掲げ、人材育成という観点からも国際社会に貢献する。

諸外国の大学・企業・政府と文化・経済・科学技術における連携を推進することで、国際的な相互理解と異文化交流を、学生、教職員、地域の市民や企業、自治体も含めて実現する。
同時に、研究成果の国際的な発信と、国際的な共同研究を活性化する。

以上のような方針を実現するために、既に設立し活動している複合領域産学官民連携推進本部、SIT総合研究所、地域連携・生涯学習センター、グローバル推進本部、SDGs推進室において、定期的に点検・評価し、更なる改善・向上を図る。

大学運営に関する方針

大学は、その教育の理念である「世界に学び、世界に貢献するグローバル理工系人材の育成」を実現するため、「常に前進する文化の醸成」をモットーに、理事会の支援の下、教学組織と事務組織とが協働して前進することをめざし、大学運営に関する方針を次のとおり定める。

  1. 学長は、強いリーダーシップにより大学改革を迅速かつ適切に推進し、大学のミッションを実現する。
  2. 学長は、理事会の支援の下、教学組織と事務組織との強い連携を通じ、大学のミッションを実現する。
  3. 理事会は、大学の教育・研究活動を支援し、向上・促進させるために適切な事務組織を組織し、機能させるとともに、その点検を不断に行う。
  4. 理事会及び教学執行部は、大学のミッション実現のため、教育、研究、および大学運営を教職協働で推進できる組織とすることをめざし、常に教職員の能力の育成・向上に努める。
  5. 理事会は、大学の永続的発展のために、強固な財政基盤の確立をめざし、安定性、健全性を確保した財政の運営管理を適切に行う。
お問い合わせ芝浦工業大学
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