Z-2300

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仕様

一般名: 偏光ゼーマン原子吸光光度計 Polarized Zeeman atomic absorption spectrophotometer
メーカー名: Hitachi High-Tech Science Corporation 株式会社日立ハイテクサイエンス
型番: Z-2300
出来ること: 液中の原子の濃度をppmオーダーで測定することができます。
例: 1mg/Lなど。
元素によって測定できる濃度範囲が違います。 レアアースの回収効率の測定などに活用できます。 現在準備しているランプはIn,Ir,Pt,Te,Seのみです。


用途例:
 公衆衛生、環境測定・・・河川水、海水、工場排水、大気粉塵
 石油化学工業・・・プラスチック、各種油類
 金属工業、冶金・・・鉄鋼、非鉄金属、合金、鉱石
 非金属工業・・・繊維、紙、セメント、化粧品
 食品工業・・・食料品、食品添加物
 農林水産・・・動物、植物、魚、土壌、肥料
 バイオ・薬学・・・医薬品、生化学


注意事項:
 利用時には各研究室で調整した硝酸など人体に危険性のある溶液を用いると思います。 安全を考え強酸の状態での溶液での利用は行わず、必ず弱酸まで薄めてください。
 必ず、防護メガネ、手袋を着用してください。 また、大学の発行する安全の手引きをよく読み、利用前に各研究室の指導教員の先生より安全に関する指導を受けてください。
 薬品を用いた場合にはそれぞれの薬品における安全データシートを準備・理解してください。 大宮生協にて年400円にて入ることの出来る傷害保険に入ることをお勧めします。


偏光ゼーマン法の原理:
 試料の原子に磁界を加えると、偏光ゼーマン法により磁場に平行な偏光成分(P//)の光は、原子に吸収されます。しかし、磁場に垂直な偏光成分(P⊥)の光は、原子によりわずかしか吸収されません。一方、分子や粒子   などのバックグラウンド成分は、磁界が加えられても変化はありません。これにより、バックグラウンド成分に対しては、2つの光線P//、P⊥は同じ吸収を受けます。2つの信号を減算することでバックグラウンドによる吸収を除くことができ、希望する原子吸収信号だけの値が得られます。P//、P⊥とも同一光源からのビームで測定するため、完全なダブルビーム測光方式となり、全波長域で正確なバックグラウンド補正を実現しています。D2ランプ法などの連続スペクトル光源では、限られた波長域での分子吸収補正はできますが、近接線吸収の補正はできません。また、自己反転法は、元素により、著しく感度が低下する場合があります。低電流時と高電流時のビームが完全に一致せず、さらに専用ランプ光源の消耗が激しいという問題もあります。

測定できる元素

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