TG5500 SI &GSD350

TG-MS-300x225
図中の赤白の装置MS(左)、黒茶の装置TG(右)

仕様

一般名: 精密熱重量ガス分析装置TG-MS Thermogravimetry Mass Spectrometer(精密熱重量分析装置 + 大気圧ガス分析用質量分析装置の組み合わせ)
メーカー名: TA Instruments & PFIFFER VACUUM GmbH
熱重量測定部: TG5500 SI (TA Instruments社)
質量分析部: OmniStar GSD 350(Pfeiffer Vacuum GmbH社)

装置概要: 
本システムは、吊り下げ式による安定した試料保持、短いガス交換時間による急速かつ精密なガス雰囲気の変更・制御、さらにppbオーダーでのガス質量分析を可能としています。 これにより、試料の酸素不定比を評価することができます。 また、固体高分子材料,セラミック試料、水素化物、ウッドセラミックス、炭素系材料など幅広い研究分野における試料の物理化学的特性評価に適しています。

・TGA5500熱重量分析装置(ティ・エイ・インスツルメント製)

https://premium.ipros.jp/tainstruments/
制御された温度、時間、雰囲気条件におけるサンプルの重量変化を測定します。 酸素吸蔵材料における酸素の放出・吸収挙動を熱重量変化により精密測定するために、除振台が必要です。 測定結果は付属ソフトウェアを通じてPCに記録されます。 また、TGAファーナスの排気ポートに質量分析装置を連結して発生ガスの質量分析を行います。

《装置仕様》
温度範囲: 室温~1200℃
温度正確性: ±1℃
温度制度: ±1℃
昇温速度(リニア―): 0.1~500℃/min
ファーナス冷却(空気/窒素による強制冷却): 1200~35℃10分以内
最大サンプル重量: 1000mg
ダイナミックレンジ: 1000mg
重量正確性: ±0.01%
分解能: <0.1μg
ベースラインドリフト*1 室温~1000℃: <10μg
真空: <50μTorr
 *1ベースライン減算なし

・GSD350大気圧ガス分析用質量分装置(PFIFFER VACUUM GmbH社製)

TGAによりサンプルから加熱分解されたガスを、キャリアガス(ヘリウム、窒素、アルゴン)と同時に取り込みます。 取り込みにはGSD側の細内径の専用キャピラリー(吸着を防ぐヒーターホース付き)を専用の接続冶具によりTGAに固定・接続されます。 キャピラリーを通過したガスは装置内部の真空チャンバーに適正流量にて導入後、イオン源によりイオン化され、四重極により質量分離されて検出されます。
測定結果は付属ソフトウェアを通じて下記PCに記録されます。 TGA5500およびGSD350にイーサネット等のインターフェイスを通して接続され、両者の測定データをリアルタイムに取り込みを行います。 取得されたデータは、付属ソフトにより時系列・温度系列で合成し表示・分析に使用します。

《装置仕様》
測定質量数: 1~100
公称検出限界: <100ppb 
* フィラメント材質: タングステン/イットリアコートインジウム
検出器: ファラデーカップ/電子増倍管(切替式)
ガス導入部: ステンレスキャピラリー
シャットオフバルブ付き キャピラリー外径: OD=1/16インチ
減圧方式: キャピラリーおよびオリフィスによる2段減圧
ガス導入量: 1~2sccm
ガス導入圧力: 1200hPa(最大)
ガス導入部最大加熱温度: 200℃/350℃
排気部: クイックカップル(OD=6mm)
測定スピード(Dwell Time):1msec~16msec/amu
測定チャンネル: 全チャンネル(測定質量数+I/Oチャンネル数)
通信インターフェイス: LAN
TCP/IP固定アドレス(Ethernet)
 *残留成分により制限される場合があります。

消耗品

消耗品は各研究室でご準備ください。
(購入先)
株式会社熱い縁 川上 英治
〒333-0845 埼玉県川口市上青木西1-20-18-1
Tel:048-240-1117/Fax:048-240-1118
E-Mail:aien@t-bb.jp
TGA5500消耗品一覧 (607.2KB)