芝浦工業大学のNanoTerasu利用事例

芝浦工業大学は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)が東北大学青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)内に設置した3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(法に基く特定先端大型研究施設)に、地域パートナーである一般財団法人光科学イノベーションセンター(PhoSIC)を介してコアリションメンバーとして参画しています。放射光による物質・材料の分析・評価を通じた芝浦工業大学の研究力強化にご期待ください。

芝浦工業大学で最初のNanoTerasu利用

日時:2025/2/20(木)
予約ビームタイム:10時~18時
場所:東北大学青葉山新キャンパスNanoTerasu実験ホール
BL09U利用者:工学部先進国際課程 イザベラ・イレーナ・ジェズニチカ教授
(Prof.lzabela Irena Rzeznicka)

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概要
本学は、2024年3月に一般コアリション会員となっており、7本のコアリションビームラインが利用可能です。コアリションビームラインの利用は利用開始から累計1000件(3割が学術利用)を超えており、企業ユーザーの利用割合が高いとのことです。本学は、実験に先立ちNanoTerasuのPhoSIC職員(コンシェルジュ)との技術相談を数回実施し、最適なピームライン選定、施設利用・実験準備を進めてきました。今回は、工学部先進国際課程のイザベラ教授の研究テーマに合った測定実施のため、BL09U(HAXPES硬X線光電子分光法)を利用し、データ測定を実施した結果、良好なデータが取得できたとのこと。今後も、PhoSICコンシェルジュの伊藤様を窓口に技術支援を受けられるよう連携し、本学での利用促進につなげてまいります。

実験

初回の実験の為、前半4時間は有償サポート(お試し代行)を依頼し装置のオペレーションを依頼。BL09Uでの実験の流れはおおよそ下記となっている。

試料準備 準備槽に
試料セット
真空引き 測定槽へ
移動
測定 試料取り出し
15-30分 15-30分 15-30分 30-45分

  

NanoTerasu BL09U その1

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NanoTerasu BL09Uその2

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  実験風景

 

到着後PhoSIC現地スタッフ渡辺特任教授(左)及び小針様(中奥)との評価打合せ

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実験ハッチ内は放射線従事者とBL使用者が入室可

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実験ハッチを閉じて実験開始 東北大堀野特任准教授(現特任教授)も立ち合い

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お試し代行の時間は技術スタッフが測定

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芝浦工業大学のNanoTerasu利用実績

2024年度にPhoSICコアリションメンバーに参画して以来、本学はNanoTerasuのコアリション・ピームラインを下記の通り利用しています。
コアリション・ピームラインの利用は成果独占ですが、本学の教育研究目的での利用については学術論文等での成果公表に積極的に取り組んでまいります。
※本学担当者の所属について:エ=工学部、シス理=システム理工学部、デザエ=デザイン工学部、建=建築学部

2024年度

利用開始 利用終了 時間 ビームライン 測定手法 本学担当者 所属 備考
1 02/20/10:00 02/20/18:00 8 BL09U 硬X線光電子分光法(HAXPES) 教員A お試し代行利用(4時間)
2 03/10/10:00 03/10/18:00 8 BL08W_SAXS X線小角散乱法(SAXS) 教員B
16

2025年度

利用開始 利用終了 時間 ビームライン 測定手法 本学担当者 所属 備考
1 08/06/18:00 08/07/02:00 8 BL09U HAXPES 教員A
2 10/10/18:00 10/11/02:00 8 BL09U HAXPES 教員A
3 10/24/10:00 10/24/14:00 4 BL09U HAXPES 教員A メールイン測定(4時間)
4 10/29/10:00 10/29/18:00 8 BL08W_XRD 軟X線光電子分光(XPS) 教員C デザ工
5 11/14/10:00 11/14/18:00 8 BL07U XPS 教員C デザ工
6 02/26/18:00 02/27/10:00 16 BL07U XPS 教員C デザ工
7 03/07/10:00 03/07/18:00 8 BL07U XPS 教員B
60
    

リンク

NanoTerasuは、文部科学省所管の国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)が設置し、特定大型研究施設共用促進法に基づき利用促進業務を行う公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)と地域パートナーの代表機関である一般財団法人光科学イノベーションセンター(PhoSIC)が運営に参画しています。

 2026/03/03更新