文科省「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択されました ―「Centennial SIT Action」をDXで推進―

2021/03/12
  • お知らせ
芝浦工業大学は3月11日、文部科学省「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」の取組1「学修者本位の教育の実現」に採択されました。
取組1に採択された大学などは44校で、申請した174校の約25%です。

創立100周年に向けた改革「Centennial SIT Action」を、DXで推進

芝浦工業大学では、学生の学修意欲を高めるためのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画「SIT DX Promotion Project (SDPP)」を策定しました。
これは2027年にアジア工科系大学トップ10を目指すための改革「Centennial SIT Action」を、DXで強化。ビッグデータ、クラウド、IoT、AI などのデジタル技術の活用推進を通して加速度的に改革を進め、ポストコロナを見据えたさらなる教育の質向上を目指す計画です。

具体的には、Centennial SIT Actionの5つの目標に対応した以下の計画を推進します。

  • SIT DX Promotion Project (SDPP)
    1. SDPP1.理工学教育日本一(教育)「“学生の学びの心に火をともす”ラーニングアナリティクスによる教育改革
    2. SDPP2.知と地の創造拠点(研究)「産学官民連携を通したDX による人材育成
    3. SDPP3.グローバル理工学教育モデル校(グローバル)「DX によるグローバル展開
    4. SDPP4.ダイバーシティ推進先進校(多様性)「芝浦型リカレント教育の構築
    5. SDPP5.教職協働トップランナー(教職学協働)「教職学協働によるDX推進の質保証


また各取り組みの枠を越えて複合的に成果を上げることで、継続的に“学生の学びの心に火をともす”ことも狙いとしています。
そしてこれらの計画によって、入学前から卒業後までのエンロールマネジメント(学生支援)が可能になります。

今回採択された本事業においては、
  • Learning Tools Interoperability (LTI)による学修システムDX
  • 学修情報のDX
  • 学修成果のDX
を推進し、「“学生の学びの心に火をともす”ラーニングアナリティクスによる教育改革」を実現します。
+DX事業概要図本事業 概要図

LTIによる学修システムDX

すでにさまざまな学修情報を「SITポートフォリオ」と称して統合していますが、LTIという学習システム連携のための標準プロトコルにより、さらにシステム連携を実施します。
具体的には本学の学修支援システム「Scomb」をアップグレードし、一部学修マネジメントシステム(LMS)の機能を併用している「Moodle」や「Zoom」、新規導入のデジタル教材配信システム「BookRoll」といった外部システムと連携。学生にとってシームレスな学習システムの利用を目指します。

学修情報のDX

ラーニングアナリティクス(学修データ分析)の展開に欠かせないラーニングレコードストア(LRS、学修データを蓄積する機能)へ、さまざまなシステム、デバイス、センサーからデータを蓄積できる環境を構築します。
具体的にはグループワークなど学生の様子を写すカメラや、教室内の環境情報(温度、湿度、二酸化炭素、騒音レベル測定など)を記録できる環境センサーシステムを、キャンパスに導入(2021年9月の後期授業開始時に利用開始予定)。LMSなどからの学習ログに加えて、生体反応に関するログもLRSへ蓄積します。
これらを統合的に分析・可視化し、学生の習熟度に合わせた授業運営などへ活用することで、アダプティブラーニング(適応学習)を実現します。

学修成果のDX

既存のSITポートフォリオで学修成果を可視化するとともに、デジタル証明書やデジタルバッジを活用します。
本学は日本でのオンラインによるデジタル学修歴証明書の実証実験に参加しており、2021年4月から試行します。
このプラットフォームの導入を完了し、デジタル証明書やデジタルバッジを利用して、各種証明書のDXを推進します。

学生の学びの心に火をともす”ラーニングアナリティクスによる教育改革

「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」について(文部科学省Webサイトより)
大学・高等専門学校においてデジタル技術を積極的に取り入れ、「学修者本位の教育の実現」、「学びの質の向上」に資するための取組における環境を整備し、ポストコロナ時代の高等教育に おける教育手法を具体化し、その成果の普及を図ることを目的としています。

取組1「学修者本位の教育の実現」
取組例
――遠隔授業による成績管理を発展し、学修管理システム(LMS)を導入して全カリキュラムにおいて学生の習熟度等を把握。
蓄積された学生の学修ログをAIで解析し、学生個人に最適化された教育(習熟度別学修や履修指導等)を実現
取組2「学びの質の向上」
取組例
――VR(Virtual Reality)を用いた(対面ではない)実験・実習を導入するなど、デジタルを活用して、これまで困難と思われていた内容の遠隔授業を実現。
更に、自大学等 のみならず、開発した教育システムやデジタルコンテンツ等を他大学等と共有・活用

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