食品栄養学研究室
Foodand Nutrition Laboratory
感覚栄養学の推進によってWell-beingを目指す
・従来、食品の機能は一次機能である「栄養」、二次機能である「嗜好」、三次機能である「生体調節作用」の3つに分類され、それぞれ研究が進んできました。これまで食品の三次機能、いわゆる“食品機能性”は、医薬品などと同様に、食品成分が消化管から吸収され、生体に有益な生理学的変化を及ぼすと考えられてきました。 ・ところが最近、味覚・嗅覚の衰えは認知症の初期症状であることが明らかとなり、また消化管に存在する苦味受容体は、摂食を抑制したり、耐糖能を改善することが明らかとなってきています。これらのことは、食品由来の味や匂いといった化学感覚が、私たちの体を調整していることを示します。 ・そこで私たちは、食品から感じる“食感覚による生体調節作用”を解明する新たな学問領域を感覚栄養学と名付けています。 感覚栄養学を進めることで、食品栄養学分野にパラダイムシフトを起こします!
この研究室が取り組んでいるSDGsの活動
学べる分野
- 生化学
- 公衆衛生学
- 食品栄養学
社会のために
食感覚による生理的変化を基盤とする難治性疾患、例えばメタボリックシンドローム、ロコモーティブシンドローム、認知症の予防・改善のための食品をメーカーと共同研究開発および上市しています。また化粧品開発におけるシーズ(種)をとし化粧品会社に提供しています。
研究テーマ
- 渋味の生理作用の解明
- 渋味・苦味の脳機能への影響
- 渋味・苦味の認識機構の解明
- 苦味・渋味ポリフェノールの系統的分類による利用の促進