在学生・修了生インタビュー
(工学部応用化学科卒業、理工学研究科 修士課程 応用化学専攻修了)
福士 英里香 さん
研究テーマ:エピタキシーにおける基板-膜相互作用を駆使した水素化物超高速ヒドリド伝導体の開発
博士後期課程への進学を決めるまで
幼い頃から科学に関心があり、研究室で未知の材料を自分の手で作り出す面白さを知りました。大学院では、水素化物薄膜という独自性の高い研究をさらに発展させ、新しいイオン伝導材料の創出に挑戦したいと考え、進学を決意しました。一方で、進学前は経済面や将来の進路に対する不安もありました。それでも、自分が本当に挑戦したいことは研究だと感じていました。研究に専念できる環境を自分で整える覚悟を持ち、納得して博士後期課程までの進学を選びました。
博士後期課程では、研究を自分で組み立て、失敗から次の仮説を考える力が求められます。進学前に想像していた以上に大変なことも多いですが、その分、自分で考え抜く力や研究を推進する力が身についたと感じています。
研究を支える制度を活用し、挑戦の幅を広げる
研究に専念できる環境を自分で整え、研究の自由度を高めたいと考え、JST次世代研究者挑戦的研究プログラム (SPRING)や、日本学術振興会 特別研究員 DCなどの研究支援制度に応募しました。採択後は、経済的な不安が軽減され、必要な実験、学会発表、共同研究にも積極的に挑戦できるようになりました。自ら研究費を獲得し、計画を立てて研究を実行する経験を通して、研究を主体的に進める力が身につき、自立した研究者としての意識も強まりました。
将来実現したいことについて
博士後期課程修了後は、大学などの研究機関で研究を続け、新規機能性材料の開発を通してエネルギー問題の解決に貢献したいと考えています。現在取り組む水素化物薄膜によるイオン伝導材料の開発を軸にしながら、将来的には水素化物以外の材料にも視野を広げ、社会課題に対して多角的にアプローチできる研究者を目指します。
進学を迷っている方に向けたメッセージ
博士後期課程は決して楽な道ではなく、自分で考え、迷いながら研究を進める力が求められます。一方で、自分が本当に知りたいことに深く向き合い、大きく成長できる時間でもあります。不安があるのは自然なことです。それでも研究を通して挑戦したいことがあるなら、その気持ちを大切にしてほしいと思います。

