2025年度予算概要

1.2025年度当初予算の概要

本法人は、長期ビジョンであるCentennial SIT Actionに基づき、創立100周年を迎える2027年には『我が国の理工学系私学としてトップの社会的評価を得る』という長期目標の実現をめざし、教職員一丸となって改革に取り組んでいます。財政面では、学校法人が持続的かつ健全性をもって発展するためには、安定した財政基盤の構築と計画的な財政運営が必要です。2025年度予算も戦略事業への支援と将来の投資に備えた内部留保の充実の両立に努め、教育研究活動の維持向上、奨学金制度の充実をはじめとする学生支援、施設設備整備事業等を重点とした予算編成を行いました。


2.資金収支予算

資金収支予算は、前年度(2024年度補正予算、以下同じ)比25億9千万円増の432億2千万円です。主要な科目の詳細については以下をご参照ください。

(1)学生生徒等納付金収入は、前年度比1億4千万円減の168億6千万円としました。学生数は大学・大学院、附属中高、柏中高を併せて約1万1千9百人を想定しています。

(2)手数料収入は、前年度並の10億円としています。

(3)補助金収入は、前年度比18億1千万円増の45億9千万円を計上しています。経常費補助金のほか、高等教育の修学支援制度、大学・高専機能強化支援事業等の補助金収入を計上しています。

(4)付随事業・収益事業収入は、前年度比6億9千万円減の10億6千万円です。受託事業収入は保守的計上により減少し、収益事業収入には芝浦工大ビルの収益を計上しました。これらの他に熱海セミナーハウスや学生寮の寮費、公開講座に係る収入も含まれています。

(5)その他の収入は、前年度比51億7千万円増の99億6千万円を計上しました。大宮新校舎建設費をはじめ、各キャンパス施設設備更新工事費や借入金返済財源の取崩しなど、支払い財源等を計上しています。

(6)人件費支出は、前年度比1億1千万円減の90億4千万円を計上しましたが、この変動は退職者数の前年度比での減少が主な要因です。

(7)教育研究経費支出・管理経費支出は、合計で前年度比1億3千万円減の95億円を計上しました。この減少は、教学部門予算、事務部門予算ともにめりはりのある圧縮の継続によるものです。

(8)施設・設備関係支出は、前年度比65億円増の120億2千万円となっています。大宮新校舎建設費のほか、各キャンパスの整備費用や教育研究用機器・設備装置の更新などが主な支出です。効率的・効果的な予算配分の見地から、優先度を勘案し計上しています。

(9)資産運用支出は、50億3千万円を計上しています。この内訳は引当特定資産の積立で、施設設備等の維持更新及び周年記念事業や将来の奨学金のための財源となります。

10)以上により、翌年度繰越支払資金は、前年度比29億4千万円減の66億3千万円となりました。


3.事業活動収支予算

(1)教育活動収入は前年度比で減少、教育活動支出は前年度比で増加し、この結果、教育活動収支差額は前年度比9億2千万円減の5億6千万円の収入超過となりました。教育活動外収支差額は4億1千万円の収入超過となり、経常収支差額は9億8千万円です。また特別収支差額は施設設備補助金15億7千万円の計上により、17億円の収入超過で、基本金組入前当年度収支差額は25億8千万円となりました。
(2)基本金組入額は、104億5千万円です。施設設備関係資産取得分84億1千万円、過去の固定資産の取得に係る2025年度の借入金返済分7億4千万円、周年記念事業のための先行組入れ13億円などを計上しました。
(3)以上の結果、当年度収支差額は、78億7千万円の支出超過を想定しています。
(4)なお、減価償却額は、教育研究経費・管理経費合算で、31億7千万円を計上しています。

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