2023年度予算概要

1.2023年度当初予算の概要

本法人は、創立100周年を迎える2027年に『我が国の理工学系私学としてトップの社会的評価を得る』という中長期目標の実現をめざし、教職員一丸となって改革に取り組んでいます。財政面では、学校法人が持続可能で盤石な財政基盤の構築を図ることが重要であり、創立100周年後も輝き続けるためには、改善努力の継続が必要です。2023年度予算も戦略事業への支援と将来の投資に備えた内部留保の充実の両立に努め、教育研究活動の維持向上、奨学金制度の充実、施設設備整備等を重点とした予算編成を行いました。

2.資金収支予算

資金収支予算は、前年度(2022年度補正予算、以下同じ)比6億4千万円増の394億8千万円です。主要な科目の詳細については以下をご参照ください。
(1)    学生生徒等納付金収入は、前年度比1億8千万円減の166億6千万円としました。学生数は大学・大学院、附属中高、柏中高を併せて約1万1千9百人を想定しています。
(2)    手数料収入は、前年度並みの10億1千万円としています。
(3)    補助金収入は、前年度比4千万円増の24億6千万円を計上しています。経常費補助金のほか、スーパーグローバル大学創成支援事業、高等教育の修学支援制度等の補助金収入を計上しています。
(4)    付随事業・収益事業収入は、前年度比2千万円増の8億5千万円です。受託事業収入は保守的計上により減少しましたが、収益事業収入には芝浦工大ビルの収益を計上しました。他に学生寮の寮費や公開講座に係る収入も含まれています。
(5)    借入金等収入は、大宮キャンパス建設費の財源として60億円を計上しています。
(6)    その他の収入は、前年度比35億3千万円減の27億2千万円を計上しました。各キャンパス施設設備更新工事費や借入金返済財源の取崩しなど、支払い財源等も計上しています。
(7)    人件費支出は、前年度比7千万円増の89億5千万円を計上しました。本務職員数や退職者数が前年比増となっています。
(8)    教育研究経費支出・管理経費支出は、合計で前年度比1億4千万円減の86億円を計上しました。教学部門予算、事務部門予算ともに圧縮は継続しています。
(9)    施設・設備関係支出は、前年度比23億1千万円減の31億円となっています。各キャンパスの整備費用や教育研究用機器・設備装置の更新などが主な支出です。効率的・効果的な予算配分の見地から、優先度を勘案し計上しています。
(10)    資産運用支出は、46億3千万円を計上しています。施設設備等維持更新財源、100周年記念事業資金や将来の奨学金の財源などを中心に引当特定資産として積立を実施しています。
(11)    以上により、翌年度繰越支払資金は128億2千万円となり、前年度比34億8千万円の増加を想定しています。

3.事業活動収支予算

(1)  教育活動収入が前年度比減、支出は前年度比増となった結果、教育活動収支差額は8億3千万円となりました。教育活動外収支差額は4億円の収入超過、また特別収支差額は1億2千万円の収入超過となった結果、基本金組入前当年度収支差額12億5千万円となりました。
(2)  基本金組入額は、37億3千万円です。施設設備関係資産取得分16億1千万円、過去の固定資産の取得に係る2023年度の借入金返済分10億4千万円、100周年記念事業のための先行組入れ8億円などを計上しました。
(3)  以上の結果、当年度収支差額は、24億8千万円の支出超過を想定しています。
(4)  なお、減価償却額は、教育研究経費・管理経費合算で、29億8千万円を計上しています。
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