2024年度予算概要

1.2024年度当初予算の概要

本法人は、長期ビジョンであるCentennial SIT Actionに基づき、創立100周年を迎える2027年には『我が国の理工学系私学としてトップの社会的評価を得る』という長期目標の実現をめざし、教職員一丸となって改革に取り組んでいます。財政面では、学校法人が持続的かつ健全性をもって発展するためには、安定した財政基盤の構築と計画的な財政運営が必要です。2024年度予算も戦略事業への支援と将来の投資に備えた内部留保の充実の両立に努め、教育研究活動の維持向上、奨学金制度の充実をはじめとする学生支援、施設設備整備事業等を重点とした予算編成を行いました。


2.資金収支予算

資金収支予算は、前年度(2023年度補正予算、以下同じ)比14億7千万円減の411億9千万円です。主要な科目の詳細については以下をご参照ください。

(1)学生生徒等納付金収入は、前年度比1億3千万円増の168億7千万円としました。学生数は大学・大学院、附属中高、柏中高を併せて約1万2千1百人を想定しています。

(2)手数料収入は、前年度比2千万円増の10億1千万円としています。

(3)補助金収入は、前年度比4千万円減の26億6千万円を計上しています。経常費補助金のほか、高等教育の修学支援制度等の補助金収入を計上しています。

(4)付随事業・収益事業収入は、前年度比4億1千万円減の10億3千万円です。受託事業収入は保守的計上により減少し、収益事業収入には芝浦工大ビルの収益を計上しました。他に2024年4月オープンの熱海セミナーハウスや学生寮の寮費、公開講座に係る収入も含まれています。

(5)その他の収入は、前年度比22億2千万円増の61億5千万円を計上しました。大宮新校舎建設費をはじめ、各キャンパス施設設備更新工事費や借入金返済財源の取崩しなど、支払い財源等も計上しています。

(6)人件費支出は、前年度比2億7千万円減の89億3千万円を計上しました。本務教職員数や退職者数が前年比減となっています。

(7)教育研究経費支出・管理経費支出は、合計で前年度比2億6千万円減の90億3千万円を計上しました。教学部門予算、事務部門予算ともに圧縮は継続しています。

(8)施設・設備関係支出は、前年度比58億9千万円増の93億7千万円となっています。大宮新校舎建設費のほか、各キャンパスの整備費用や教育研究用機器・設備装置の更新などが主な支出です。効率的・効果的な予算配分の見地から、優先度を勘案し計上しています。

(9)資産運用支出は、49億9千万円を計上しています。施設設備等維持更新財源、周年記念事業資金や将来の奨学金の財源などを中心に引当特定資産として積立を実施しています。

10)以上により、翌年度繰越支払資金は、前年度比54億1千万円減の73億6千万円となりました。


3.事業活動収支予算

(1)教育活動収入、教育活動支出はともに前年度比減となり、結果、教育活動収支差額は10億8千万円の収入超過となりました。教育活動外収支差額は4億6千万円の収入超過となり、経常収支差額は15億4千万円となりました。また特別収支差額は1億2千万円の収入超過となり、基本金組入前当年度収支差額は15億6千万円となりました。
(2)基本金組入額は、85億5千万円です。施設設備関係資産取得分60億2千万円、過去の固定資産の取得に係る2024年度の借入金返済分12億3千万円、周年記念事業のための先行組入れ13億円などを計上しました。
(3)以上の結果、当年度収支差額は、69億9千万円の支出超過を想定しています。
(4)なお、減価償却額は、教育研究経費・管理経費合算で、28億5千万円を計上しています。

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