ゼロエネルギー建築研究センター

※当該センターは活動を終了しました。本ページはアーカイブとして掲載しています。

建築・都市のゼロエネルギー化に向けて、関連する技術開発と実証を行います。一般社団法人環境共創イニシアチブが推進するエネマネハウス等への参加により、ゼロエネルギー建築モデルにて実証し、公開することで普及を目指します。

エネマネハウスは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の推進による多様な「価値」創出、課題解決を具現化する「住まい」の提案、革新的アイデアを生むプラットフォームとしての「産学官連携」を目指して世界の課題解決に貢献する「日本のエネマネ技術」を標榜した産学連携によるコンペティションです。これまで2014年1月に東京ビッグサイトにて「第1回 エネマネハウス2014」が、2015年10月に横浜みなとみらいにて「第2回 エネマネハウス2015」が開催され、それぞれ芝浦工業大学コンソーシアムとして参加してきました。2017年には、大阪駅前・うめきた2期区域に場所を移して「第3回 エネマネハウス2017」が開催されました。

エネマネハウス2017のテーマは、「“LIFE DESIGN INNOVATION”〜住まい・コミュニティに多様な新しい価値を創造する〜 」とされました。本格的な少子高齢社会、人口減少社会の到来、環境制約のより一層の高まり、居住ニーズの多様化・高度化などの課題に対応して、快適・健康・省エネで、自然環境豊かな生活や、それを支える低炭素でレジリエントな社会システムを実現するため、建築デザイン手法やIoT、ビッグデータ等の先端技術の活用により、新しいライフスタイルや製品・サービスを提案し、住まい・コミュニティに多様な新しい価値を創造することが求められました。また、その前提条件としては、「ゼロエネルギー」と「普及・ビジネス展開」に関する事項が挙げられました。

「第3回 エネマネハウス2017」では、芝浦工業大学と早稲田大学の合同チームを編成し、「この郊外の片隅に -わたしと家の約80年のものがたり- 」と題して、1970年代に建設された鉄骨造の工業化住宅である「祖母の家」を、新しいライフスタイルに合わせながら環境技術を用いて、ゼロエネルギーハウスの「わたしの家」として、改修するものがたりに合わせた計画を発表しました。表彰式にて、「優秀賞」に加えて、工業化住宅の改修という非常に難しい問題が多い課題に果敢にチャレンジを行ったとして、「チェレンジ賞」を受賞しました。

エネマネハウスの自由な学生の発想を実プロジェクトとして具現化して世間に問うという試みは、その住宅の完成度の高さと共に、次世代住宅を体感する稀有な機会として、次代を担う学生教育という観点の他にも様々な効果を生んでいます。
 
<特に優れた研究成果>
2017年6月 エネマネハウス2017採択 5大学に選定
早稲田大学・芝浦工業大学 この郊外の片隅に わたしと家の約80年のものがたり
2017年12月16日 表彰式にて「優秀賞」「チャレンジ賞」受賞

センター代表者

秋元 孝之 教授(建築学部 建築学科)

ゼロエネルギー建築研究センター01【外観】「この郊外の片隅に-わたしと家の約80年のものがたり-」
ゼロエネルギー建築研究センター02【内観】「この郊外の片隅に-わたしと家の約80年のものがたり-」