グリーンイノベーション研究センター

※当該センターは活動を終了しました。本ページはアーカイブとして掲載しています。

地球温暖化の進行による異常気象の頻発など、人類の活動による地球環境への悪影響が顕在化し、その対策が人類共通の課題となっています。 地球温暖化の進行を食い止めるために従来の活動を見直し、低炭素社会を実現する積極的な努力が今こそ求められていますが、一方で、ITや自動車などの文明機器の需要は、 今後も世界的な利用者の拡大傾向から避けられず、エネルギー消費は増大の一途です。

このような状況において、エネルギーの効率的な利用が必須であり、技術革新(イノベーション)が我々の生活に関わる広汎な範囲において求められています。

例えばSiC、GaNなどの新材料を用いたパワーデバイスを用いたインバータ装置によって、電気自動車等のモーターのエネルギー効率を格段に向上して、 二酸化炭素の発生を低減することが期待されています。また、グラフェンなどの新しい材料を用いて、格段に消費電力の少ないIT機器が実現でき、 それらの機器を用いたスマートグリッドなど効率の良いエネルギー利用システムにより低炭素化を実現できます。

本センターでは、そのような低炭素社会を実現する技術基盤として、材料、デバイス、システムの研究推進を通じて、 グリーンイノベーションへの貢献を目指すとともに、それらの活動を通じて、グリーンイノベーションを担う人材の育成を目指します。

研究センターでは、学内外の材料、デバイス、回路、システムの研究者の持つ基盤技術をグリーンイノベーションにつなげるため、 国内外における学会や論文発表の助成、海外との交流(派遣、招聘)、研究会やシンポジウムの開催、博士の助成等の事業を行います。 また、ナショナルプロジェクト、つくばイノベーションアリーナ(TIA)等と連携し、グリーンイノベーションにつながる研究と人材育成を推進します。

グリーンイノベーション研究センター

センター代表者

上野 和良 教授(工学部 電子工学科)

研究テーマ

  1. SiC、GaN等を用いた高効率パワーデバイス、インバータ、機器の研究
  2. 低消費電力電気機械エネルギー変換の研究
  3. グラフェン等を用いた低抵抗・高信頼・低損失導電材料の研究
  4. 低消費電力IT機器のための低消費電力回路の研究
  5. RFエネルギーハーベスティング用レクテナ回路の研究
  6. 酸化物薄膜の結晶成長と太陽電池応用、オールカーボン太陽電池の研究
  7. Si、Ge薄膜の低温結晶化に関する研究
  8. 高効率電力応用に適した超伝導材料の開発
  9. 太陽電池、パワエレ、MEMS実装用材料の微細加工と応用の研究
  10. 微細加工技術を用いた圧電特性向上に関する研究
  11. 温室効果ガスの工業利用に関する研究