工大サミット連携PBLレポート in 広島

2022/09/16
  • 連携・貢献
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「令和4年度 工大サミット連携PBL」が広島県で開催されました。
工大サミットは、日本の工科系大学が互いに連携しグローバルに活躍できる人材育成に取り組むことを目的に、芝浦工業大学を中心に2017年に設立されました。主な活動としては、工大サミット加盟大学の学長が一堂に会するシンポジウムの開催や、学生の学修に関するIRデータの分析を毎年行っています。
今回は、初の試みとして、広島工業大学の主催で「令和4年度 工大サミット連携PBL」が広島県宮島で実施されました。これは、昨年開催された第4回工大サミットにおいて、当該連携を活用して加盟大学の学生交流を活発化させようと提案されたものです。詳細は以下の通りです。
No項目内容
1開催日時課題発見編:2022/8/19、8/20
解決提案編:2022/9/9、9/10
2開催場所広島県廿日市市宮島町及び広島工業大学五日市キャンパス
3参加学生数総勢約60名(1年生~4年生)
4参加大学9大学
芝浦工業大学、愛知工業大学、大阪工業大学、神奈川工科大学、東北工業大学、広島工業大学、福井工業大学、福岡工業大学、北海道科学大学
学生は、広島工業大学の授業科目「地域課題解決実習」といったPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)科目の一部に参加し、「宮島町屋の保存と活用」をテーマに解決策の提案を行いました。

宮島は広島県廿日市市にあり、広島湾の北西部に浮かぶ島で、海上に立つ社殿がある厳島神社(重要文化財)が有名です。宮島にある伝統的な木造建築である「宮島町屋」は、江戸期から昭和初期にかけて建造された木造の住宅または商店であり、現存する町屋は年々減少している状況です。本PBLでは、その町屋を取り巻く現状と課題を抽出し、現地調査に基づいてその保存と活用に向けた解決策の提案を行うことを目的としています。
 
芝浦工業大学からは、環境システム学科4年生の3名(澤田研究室)が参加しました。本PBLでは、全日程を通じて、他大学の学生と7~8名で構成されたチームで活動しました。8/19・20に実施された「課題発見編」では、宮島に関する情報をインプットし、課題の把握を行い、今回の「解決提案編」では、「課題発見編」で決めた調査テーマに沿って調査、検討、プレゼンテーションを行いました。

解決提案編1日目(2022/9/9)

宮島内での活動を行いました。7~8人で構成されたチームで集まり、調査内容を検討。実際に宮島内でのフィールドワークを行い、町屋見学や実際の住民にインタビューを行いました。
フィールドワーク後は、2日目の発表に向けてチーム内で検討を行い、1日目の最後には活動のまとめを報告しました。気温30度を超える暑さでしたが、積極的にフィールドワークに出かけている学生の姿が印象的でした。
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解決提案編2日目(2022/9/10)

2日目は、広島工業大学五日市キャンパスに集合し、前日に宮島でのフィールドワークで学習、調査、検討した提案のプレゼンテーションを行いました。 発表は各グループ7分で行い、担当した教員の他にも地元廿日市市役所の職員の方も参加し、学生の発表に耳を傾けました。
プレゼンテーション後、発表を聴講した教員や廿日市市役所職員からは、学生目線での内容を高く評価する声や宮島内で住民へのインタビューを数多く行っていたことに対する積極性を評価する講評がありました。
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■画像芝浦工大から参加した学生3名(左から冨永さん、小出さん、伊藤さん)
※環境システム学科4年生(澤田研究室)