企業のカーボンニュートラル時代を牽引するGX人材の育成を目指す

芝浦工業大学とNECネッツエスアイ株式会社は共同研究契約に基づいた人材育成講座を実施し、その成果発表会を11月5日にNECネッツエスアイ株式会社日本橋イノベーションベースにおいて開催しました。
芝浦工業大学の学部生3人、大学院生1人が、企業からの受講者15人とグループワークを行い、構想した事業戦略を提案しました。

本講座はNECネッツエスアイ株式会社と本学が、2023年9月から実施しています。

3年目となる今回は「GXを推進する企業人材の育成」を目的に、座学とPBL（課題解決型学習）を組み合わせた実践的なプログラムを展開しました。

講座では「未来洞察」「事業構想の方法論」「カーボンニュートラルに向けたロードマップ」「生成AIの活用」など、GX時代に不可欠な知識を学び、異業種・異分野の参加者が協働して新規事業アイデアを創出しました。
9月から10月にかけて計3回のワークショップを実施し、成果発表会を開催しました。

発表会では、企業と学生混成の4グループが、未来シナリオに基づく事業戦略を提案しました。
審査員からは「社会的意義と実現可能性を兼ね備えた提案」と高い評価を受け、参加者には修了証が授与されました。

本講座は、産学連携によるGX人材育成のモデルケースとして、今後も企業と大学の協働を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

ポイント

• NECネッツエスアイ株式会社と本学は、2023年に包括連携協定を締結し、両者初のプロジェクトとして人材育成講座を同年9月より開始している。本学はデータサイエンスとシステム工学の知見を提供し、講座を運営。
• 2023年度から2024年度は、NECネッツエスアイ株式会社が経済産業省の補助金事業「高等教育機関における共同講座創造支援事業」に採択。
  本年度はNECネッツエスアイ株式会社が自己資金で継続。
  （高等教育機関における共同講座創造支援事業 （METI/経済産業省））

人材育成講座の概要

座学、ワークショップから成果発表までの3日間の人材育成講座を、芝浦工大のベイエリア・オープンイノベーションセンター（BOiCE）で実施します。
NECネッツエスアイ株式会社からビジネスノウハウとデータの提供を受け、本学はデータサイエンスとシステム工学の知見を提供することで、運営する講座です。
講座を通じて、事業構想方法論の開発につなげていきます。

1. 1. 人材育成講座名「企業のカーボンニュートラル時代を牽引するGX人材の育成」
2. 2. 人材育成講座の内容
   • • 講義（座学）、PBL(ワークショップ)、成果発表会で構成。
     • PBLでは、NECネッツエスアイ社員・関係会社社員と本学学生が協同して、座学で学んだ知識・分析法等を活用し、2030年におけるカーボンニュートラル領域でのNECネッツエスアイ株式会社事業の在り方の創造的アイデア構想に取り組む。
3. 3. 参加人数の規模　NECネッツエスアイ社員16～25名、芝浦工業大学学生5名
4. 4. 講師　システム理工学部 後藤　裕介教授（社会シミュレーション研究室）、学外講師2名
5. 5. 期間と場所　2023年9月より開始、本年度で3年目
   1. 　於：芝浦工業大学 豊洲キャンパス本部棟10階　BOiCEインキュベーションスクエア
6. 6. 期待される効果
   1. 企業側：カーボンニュートラル領域の事業化を担う人材育成
   2. 大学側：企業における実践型研究への参画による事業構想決定プロセスの習得