「2025国際ロボット展」にデザイン工学科・橋田研究室の学生がデザインしたモビリティが出展されました

2025/12/09
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★6D7A7439.JPG写真左からスズキ株式会社・杉村嘉秋氏、理工学研究科修士課程2年・勝藤智哉さん、デザイン工学部・橋田規子教授

12月3日~12月6日にかけて東京ビックサイトにて行われた「2025国際ロボット展」株式会社ハイパーデジタルツイン×株式会社スズキブースにて、理工学研究科修士課程2年・勝藤智哉さん(橋田研究室)がデザインした自動走行のモビリティが出展されました。
なお、株式会社ハイパーデジタルツインは工学部・新熊亮一教授が創立した本学認定第一号ベンチャーです。

出展された車両「Bewro」の特徴

 

「安全に、使いやすく。工場の現場に寄り添う相棒。」

工場で「ともに働く仲間」をコンセプトにスズキ株式会社の多目的電動台車MITRAをデザインしたモビリティです。インフラ管制型自動走行用に最適化された形状と大型天板による安全な構内運搬を実現する未来感のあるデザインとなっています。

※インフラ管制型自動走行
空間データをリアルタイムに取得・モニタリングし、インフラから各モビリティに走行指示を出すシステム。
モビリティ側にセンサーや高性能な処理能力を持たせる必要がなくモビリティ自体のコストを抑えることができます。
また、コンピューター自体が空間全体を制御するため多数のモビリティを同時に効率よく制御することができます。

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車両をデザインした勝藤さんのコメント

この搬送ロボットのデザインでは、機能性はもちろんですが、工場で実際に使う人にとって「感情的に優しい」という部分を特に重視しました
具体的には、全体的に丸みのあるデザインを採用しました。従来のロボットは角張ったものが多かったと思うのですが、人の目から見て優しい、ぶつかっても痛くなりにくいようにという意図でこのデザインを採用しました

浜松まで行かせていただいて、どういう現場でこのロボットが動くのかを知ることができました。大学の授業のレベルを超えて実際のユーザに直接ヒアリングをするという経験ができたのが、デザインを学んでいる身として本当に勉強になり、新たな発見にもつながりました。

デザインの際に大変だったのは、デモ走行の部分です。スズキさんの「MITRA」に被せて動かす際、フェンダーが障害物に当たらないか、タイヤの向きを変えて走行できるかという物理的な干渉の部分の調整がかなり大変でした。

ロボットがもっと世の中に普及していいはずだと思っていますが、より身近なところに普及させるためには、人にとって「いいな」と思ってもらえるデザイン性が大事だと考えています。今回のプロジェクトは一区切りとなりますが、この考え方を社会人になっても忘れずに、自分の生き方として追求していきたいと思っています。
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指導教員・産業界からのコメント

 様々な要件がある中でひとつひとつを満たしていくと全体感のデザインが薄れていってしまうことがある中で、まとまりのあるデザインに仕上がっていると思います。学生という立場で大きなプロジェクトに参加しよく頑張ったと思います。(デザイン工学部・橋田教授)

「社会でどう使われるか」という点について真剣に考えてくれていることを強く感じました。学生のうちからこのような視点を持つことができることは非常に良いことです。積極的に情報取集・発信をしている姿も素晴らしく思いました。(スズキ株式会社・杉村氏)
  

「2025国際ロボット展」とは

「2025国際ロボット展」は、人とロボットの共存・協働による産業の創出と社会課題の解決を目指し、「ロボティクスがもたらす持続可能な社会」をテーマに開催される展覧会です。
会期中は、国内外の最先端ロボットやAI・ICT・要素技術などロボットに関わる世界中の最新技術が一堂に展示されました。  

ギャラリー

 
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自動走行デモの様子

 
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デジタルツインが空間を認識

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