長谷川八重 さんが軽金属学会関東支部 第10回若手研究者ポスター発表会にて優秀ポスター賞を受賞
2024/09/26
- 機械工学専攻
研究目的
マグネシウムは生体適合性と体内で吸収される特徴を持ち、医療用ステントへの適用が期待されています。
しかし、生体内でのマグネシウムの腐食は著しく、腐食抑制が課題です。
腐食要因のひとつである血液の流れに着目し、腐食挙動に及ぼす影響を調査しました。
研究内容
本研究では、ZM21マグネシウム合金の円管材を用い、異なる流動条件下での腐食挙動を評価しました。
腐食実験と流動解析の結果から、流速が腐食挙動に大きく影響することが明らかになり、局所的なせん断応力の集中や流れのはく離の影響が確認され、これらが腐食進行を促進する要因であることを報告しました。
今後の展望
生体吸収性ステントの実用化を目指して、流体が及ぼす影響の解明と、腐食制御に有効なステント形状設計を目指します。