先進国際課程概要

研究分野・領域

工学部における9つの学科の主要科目を担当するそれらの分野の教員が、それぞれの専門分野の教育・研究を行います。これらの分野は、工学を教育・研究する上で中核となる分野であると同時に、それぞれが密接に関連しあっています。そのため、分野を超えた学際的研究も可能となります。 

機械工学
工学の基幹ともいえる総合分野です。自動車、ロボット、エネルギー機器、航空宇宙機器、医療福祉機器などあらゆる「ものづくり」が研究対象。基礎科学を重視しながら周辺工学との融合を図り、人や社会との調和をめざします。
機械機能工学
機械工学をベースとして、人間や環境と調和した新しい「機能」を発想し、実現するための教育と研究をめざしています。さまざまな工学・科学・医学分野を取り込んだ分野、エネルギー・環境、マテリアル科学、機械機能制御、生産・加工プロセス、ナノ・マイクロ応用技術の5分野にまたがる研究に取り組んでいます。
材料工学
金属、セラミックス、有機材料、複合材料などあらゆる材料を扱い、高機能材料、宇宙環境利用、ナノマテリアル物性物理、物質創製科学などをキーワードに、オリジナリティあふれる研究を展開していきます。
応用化学
電子機器の素材や医薬、食品、農業、環境衛生、資源の有効利用などさまざまな産業分野で求められている応用化学。無機化学、有機化学、物理化学、化学工学、分析化学、生物化学など、広範囲な領域を講義と実験を繰り返して学びます。
電気工学
「エネルギー&コントロール」を柱に、電気技術に関する幅広い領域を学習。電力・エネルギー系、システム制御・ロボット系、電気材料・デバイス系にわかれる研究分野で、高度化・ハイテク化に向かう産業界に広く対応します。
電子工学
現代社会の基盤である電子工学を学びます。驚くべきスピードで進歩し続けるエレクトロニクスの担い手となるため、電子デバイスなどのミクロな世界から、ロボットや情報システムなどのマクロな世界にわたる専門分野が学べます。ロボット、生体、集積回路、半導体、光など、電子工学の先端分野の研究に取り組みます。
情報通信工学
情報通信ネットワーク技術、モバイル・ワイヤレス通信技術、ヒューマンインタフェース技術、生体通信技術、情報処理技術(コンピュータハードウェア・ソフトウェア技術)、電子技術(エレクトロニクス)、光技術(フォトニクス)などを活用して情報を伝達するさまざまな方法についてバランスよく学習します。
情報工学
ソフトウェア技術、ハードウェア技術、データベース・ネットワーク技術、ヒューマン・コミュニケーション技術の各分野の基礎と応用を体系的に学び、技術の根底にある「原理」を理解し、それらの応用力、発展力、そして創造力を養います。
土木工学
社会基盤施設(上下水道・道路・鉄道・公園など)を建設・維持管理する技術のみならず、安全で活力があり環境に配慮した都市・地域づくりなど、本当の豊かさを実現するための総合工学である土木の幅広い分野を力学・防災・情報・環境・計画の5つの系の講義科目と実験・実習・演習科目を通じて学習します。

学びのキーワード

  • 国際理解
  • SDGs
  • 学際研究

教員・研究者

研究室 担当教員 キーワード
モバイルマルチメディア通信研究室

(オリジナルサイト)
上岡 英史 詳細 モバイルマルチメディア通信、情報通信システム、知的情報システム、情報ネットワーク、ユーザ満足度、生体情報システム、人間工学、感性工学、ヒューマンインタフェース、ヒューマンインタラクション
光エネルギー工学研究室山田 純詳細応用光学、バイオメカニクス、熱工学、熱伝導、微細粒子散乱、熱物性、OCT、メタ物質、電磁分析、熱放射
フィールドロボット研究室長谷川 忠大詳細フィールドロボット
マテリアルデザイン研究室伊代田 岳史詳細建設材料、コンクリート工学、セメント化学、建設材料デザイン
高圧科学研究室山本 文子詳細機能性材料、固体物理化学、高圧合成
Superconductivity Research LaboratoryMiryala Muralidhar
ミリアラ ムラリダ
詳細環境エネルギー材料、高温超電導体
表面化学研究室Rzeznicka Izabela Irena
ジェズニチカ イザベラ イレナ
詳細ナノサイエンス、触媒作用、バイオセンシング
機能材料研究室
坂井 直道詳細材料科学、セラミックス、低温学、超電導
薄膜研究室Paolo Mele
パオロ メレ
詳細材料科学、熱伝導、超電導、薄膜、酸化物
数理論理学研究室
池上 大祐詳細数学、数理論理学、集合論

Ned Loader
ネッド ローダー
詳細社会科学および人間科学、現代社会、職業文化、コミュニケーション&メディア研究

Francesca Borzumati
フランチェスカ ボルズマティ
詳細理論素粒子物理学

橘 雅彦 基礎化学、コンピューターリテラシー、持続可能な開発目標、工学倫理、異文化コミュニケーション

吉久保 肇子 科学、文学、宗教、異文化コラボレーション学習、留学プログラム評価
モバイルマルチメディア通信研究室
Phan Xuan Tan
ファン スアン タン

詳細コンピュータネットワーク、マルチメディア技術、人間の知覚
光エネルギー工学研究室
Uma Maheswari Rajagopalan
ウマ マヘスワリ ラジャゴパラン
詳細脳と認知科学、植物と環境科学、食品科学、深海探査、ナノフォトニクス、応用言語学
Laboratory of Polymer Materials Chemistry
Ahmed Kumkum
アハメド クムクム
 高分子ゲル、多孔質高分子、イオン性高分子、ナノコンポジット、3Dプリンティング
Systems Software Laboratory
Peeraya Sripian
スリーピァン ピーラヤー
詳細画像処理、視覚実験、空間視覚、計算錯覚、コンピュータビジョン、メディアテクノロジー、メディアデザイン、感情認識
Nanomaterial Engineering Laboratory
Xiaobin Zhang
張 暁賓(ジャン シャオビン)
詳細透過型電子顕微鏡、ナノ構造物理学、二次元材料
Multimedia Information Network Laboratory

(オリジナルサイト)
Silverston Thomas
トーマス シルバーストーン
詳細コンピューターサイエンス、ネットワーキング、未来のインターネット
物質工学研究室

(オリジナルサイト)
Alicja Klimkowicz
アリシア クリコウイッツ
詳細材料物理化学
Materials Design Laboratory
So Yoon Lee
李 素潤(イ ソユン)
詳細ナノ構造、チタン、金属酸化物、無機合成、生体材料、遺伝子治療、神経変性疾患、感染症疾患
Laboratory of Planning for Urban and Regional Resilience

(オリジナルサイト)
Yasmin Bhattacharya
ヤスミン バタチャリヤ
詳細都市計画、災害軽減、空間分析およびモデリング
Optimal System Design Laboratory
Tam Ngoc Bui
ブイ ゴック タム
詳細製造技術、機械工学、トポロジー最適化、有限要素法、数値法、システム数値解析
Physics in Multiple Extreme Conditions Laboratory

(オリジナルサイト)
Dita Puspita Sari
ディタ プスピタ サリ

分子固体, 強相関電子系,  超伝導, 磁気, 磁気共鳴分光法
福祉と人間工学研究室
Shahrol Bin Mohamaddan
シャルー ビン モハマドダン
 福祉工学、人間工学、医療工学、ヒューマンインタフェース、高齢者と障害者
Semiconductor Materials Laboratory

(オリジナルサイト)
Lei Miao
苗 蕾(ミョウ レイ)
 エネルギー材料、熱電変換材料及びデバイス、太陽熱利用材料及びデイバス、直接太陽光熱-蒸気変換法
Transporation Science Laboratory
Yiping Le
楽 奕平(レ イピン)
 交通計画、観光交通、交通と観光行動、交通インフラ整備

教育研究上の目的・理念・ポリシー

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教育研究上の目的・理念
世界の技術革新の進展は早く、複数の理工学の分野が融合して先端分野が形成されることも少なくありません。これまでの高等教育のように、一つの学科に所属し専門分野を深く学ぶ教育体制では、このような時代の変化に対応できる人材の育成が困難です。専門分野に精通したスペシャリストだけでなく、異分野が融合した学際領域にも柔軟に対応できる幅広い知識と俯瞰的視野を有する人材の育成が急務となっています。

さらに、世界では技術革新のみならず、社会の国際化が急速に進んでいます。理工学の分野においても、国際社会が協調しなければ解決できない問題が生じています。このような問題の解決には、チームを形成し、多様な人々が協調・協力しなければなりません。国際社会においてチームを主導できるリーダーの育成が求められています。

以上のような社会的背景のもと「国際化が進む社会においてリーダーシップを発揮し、複雑化する理工学の問題を解決できる人材」を育成するために「先進国際課程」(Innovative Global Program)を設置します。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
国際先進工学課程では、「国際化が進む社会において、リーダーシップを発揮し、複雑化する理工学の問題を解決できる人材」の育成を目指しています。具体的には、以下の能力を身につけ、卒業要件を満たしたものに学位を授与します。

1)理工学の分野において幅広い知識と俯瞰的視野をもって判断できる能力(俯瞰的視野)
2)国際社会における多様性を理解、尊重し、受容して、協調・協力できる能力(ダイバシティ)
3)社会に貢献する技術者としての倫理観に基づき判断・実践できる能力(倫理観)
4)問題解決のためにリーダーとしてチームを率いることのできる能力(リーダーシップ)
5)持続型社会の実現のために世界の諸問題を解決できる能力(社会貢献)
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
国際先進工学課程では、グローバル化した社会を意識し、すべての科目を英語で提供します。そして、ディプロマ・ポリシーに掲げた学修・教育目標を達成するため、機械工学、機械機能工学、材料工学、応用化学、電気工学、電子工学、情報通信工学、情報工学、土木工学にまたがる工学分野において、次の方針に基づいてカリキュラムを編成し、教育を行い、学修成果を評価します。

先進工学研究科目を、1年次から4年次までの間、全ての学期で履修します。この科目は、研究を実践する科目とセミナーからなります。
1)研究を実践する科目では、入学時から主担当の指導教員 (supervisor)を置き、学生はその教員の研究室に1年次から所属し、教員ならびに大学院生の指導を受けながら、最先端の研究に従事できる機会を与えられます。また、他分野を専門とする副指導教員(advisor)も数人配して、学習・研究についてのアドバイスを受けることができます。以上の環境のもと、研究活動を通じて、社会の諸問題を解決できる能力を身につけてもらいます。
2)セミナーにおいては、様々な国の出身者がいる課程所属教員の前で研究室実習の内容について英語でプレゼンテーションと質疑応答を行い、アドバイスを受けることを通じて、国際性と多様性の醸成をはかります。

各学年別には、
3) 1年次には、与えられた研究課題に対して、高学年の学部学生や大学院生の指導を受けながら、課題解決のための具体的な手法を学びます。4) 2年次には、異なる研究分野の研究室を、lab rotationのかたちで、1研究室において2ヶ月程度の長さで学習・研究に従事する体験を通じて、分野毎に特色のある課題解決の方法論を学びながら、幅広い知識と俯瞰的な視野を身につけてもらいます。
5) 3年次には、卒業論文研究を実施する研究室ならびに指導教員を決定し、大学院生とともに先端研究に従事し、研究分野の概要を把握したうえで、自らの研究テーマを設定し、主導的に研究を進めます。これを通じて、自身の倫理観に基づいて判断・実践できる能力を育みます。
6) 4年次においては、自らの研究を進めるためにチームを形成し、研究室の低学年の学部学生とともに研究を完遂するとともに、その成果を社会に発信します。これを通して、リーダーシップについて学ぶとともに、それを実践してもらいます。以上の国際先進工学研究を補完するために、
7) 1年次から2年次にかけて、工学部教員の先進的研究をオムニバスで紹介する先進工学研究概論を履修し、様々な先進的研究の概要を学ぶことで工学に対する興味を喚起します。8) 研究実施に必要な数理基礎・情報科目を、主に1年次から2年次にかけて履修します。また、研究の参考になるより高度な専門科目を、2年次から3年次を中心に履修し、幅広い知識を獲得します。
9) 低学年から高学年にむけて、人文社会科目を中心とする教養科目の履修を増やしていくことで、自らの研究の社会的意義を確認するとともに、社会の諸問題に挑戦する意欲を引き出します。

学部教育と大学院教育(国際理工学専攻)をシームレスに接続するために、
10)大学院進学を目指す学生においては、4年次から大学院の高度な専門科目を学ぶこと(先取り授業)ができます。また、4年後期からは、M1前期での海外留学に向けた準備をします。
アドミッション・ポリシー
国際先進工学課程では、理工学の幅広い知識を活用し、持続型社会の実現のために世界の諸問題を解決できるとともに、建学の精神を踏まえた本学の人材育成目標である「世界に学び、世界に貢献するグローバル理工学人材」にふさわしい能力を有するものを育成します。したがって、本課程では、「求める人物像」を以下のように定め、これに基づき入学選抜を実施します。

国際先進工学課程では、以下のような人物の入学を求めています:
1)英語を使って、情報収集し、物事を考え、他人とコミュニケーションが取れる人
2)数学、物理学などの基礎学力を身に付けている人
3)文化の多様性を意識・理解し、様々な国の人々と協力して学ぶことができる人
4)進取の精神にあふれた人
5)国際先進工学課程での学びに強い関心を持っている人

本課程で対象となる学生は、国内のインターナショナル・ハイスクールおよび国外の高校生、先進的な国際教育を実施している国内の高校からの学生です。さらに、国内外を問わず、本学の夏季ハイスクール・インターンシップに参加経験のある高校生で、本学の指導教員の推薦があった学生も募集対象とします。
本課程への入学を希望する人は、高等学校等において以下の能力等を身につけておくことが望まれます。
(1)高等学校等の課程で学ぶ知識・技能(特に外国語、数学、理科)
(2)思考力・判断力・表現力等の能力
(3)主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ能力

本課程においては、上に述べた募集対象者の能力等を総合的・多面的に評価するため、以下の入学者選抜を実施します。

総合型選抜(現特別入学試験)において、インターナショナル・ハイスクール等で取得可能なディプロマおよびディプロマ取得に基づくカリキュラム科目の成績、統一学力試験等により(1)(3)を、プレゼンテーション、小論文等により(2)を、面接等により(1)(2)(3)を総合的に評価します。

学科データ

取得できる学位学士(工学)
就学キャンパス1~4年次/豊洲
人数専任教員数10名
入学定員数9名
学生数2020年秋入学予定

その他データ

関連リンク

2019.07.22 プレスリリース 2020年10月「先進国際課程」 スタート