

プロダクトコース概要
形ある製品をデザインする
今後のグローバル化する社会では消費者の感性に訴える多様な製品をデザインし製造することを迅速に進める必要があります。プロダクトコースでは、調査・企画から設計・製造、宣伝・販売までをトータルに考え、製品の魅力を高める能力を養成します。そのために,デザインの手法やプロセスを学び、総合的なアプローチのできる豊かな感性を身に付けます。また生産工学を学ぶことにより、材料や加工技術がもつ特性を実際のデザインに応用する力を修得します。
ワクワクする製品をデザインする
プロダクトコースで主に行うのは「形ある製品の開発」です。ですが、単に「形を考えればよい」という話ではありません。製造方法の検討や人間工学的な分析、ビジネスとしての事業採算性など、多くのことを考えねば製品として実現しません。また、IoT(Internet of Things)デバイスなどのデジタル接続についても精通していなければ時代に即した製品開発はできません。プロダクトコースでは、こうした様々な要素を多角的に検討しながら、形ある製品の企画提案・設計・開発を行います。
カリキュラム概要
カリキュラムとしては、主に論理的なデザイン手法、製図・設計手法、そして生産技術の基礎である力学・材料から加工法やシミュレーションまでを幅広く学びます。特に1年後期のコース必修科目「製図演習2」では2次元CADと機械製図を学びます。これはプロダクトコース全体の基礎となる重要な科目です。2年の「プロダクトデザイン演習1・2」ではデザインの一連のプロセスについて実践を通じて学ぶことが出来ます。3年では「エルゴノミクスデザイン演習」を始めとした専門分野の科目が中心になります。
専門科目としては、デザイン科目と生産工学科目が中心になります。2年、3年と学年が進むに連れ、自分の専門性にあわせてどちらかに重きを置くようになって行きますが、どちらの科目も重要です。また、1年前期の「情報処理入門」でソフトウェアに興味をもった人は、ソフトウェア科目を履修しても良いでしょう。
近年はデザイナーとエンジニアの境界は、先進的なCADツールなどの登場によって曖昧になってきており、意匠的なデザインをメインにしてものづくりに携わるにしても、エンジニアの立場でものづくりを実践するにしても、さまざまな進路が考えられます。プロダクトコースでは、従来、デザイナーとエンジニアで区分されていた境界を曖昧にすることで、両方の知見を活かした実現性の高い設計を志向する点に特徴があります。
学びのキーワード
- 家具
- 福祉製品
- IoT家電
- 住宅設備
- 文具
- 生活用品
- 情報機器
- 公共設備
- モビリティ
- ロボット
- プロダクトデザイン
- 人間工学
- マーケティング
- 機械設計
- 生産工学
- 力学
- 材料・加工技術
- 行動分析
想像
人々は次にどんな製品を望んでいるのか?
創造
提案 ー 意匠・デザインや新たな機能の提案
実装 ー 最新生産技術による実現
評価・学習
問題認識のない人への新しい価値の検討
教員・研究者
コースデータ
取得できる学位 | 学士(デザイン工学) |
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入学定員 | 50名 |
教育職員免許 | 高等学校教諭一種免許状(工業) |
研究内容例
- アップサイクル素材を活用したプロダクトの開発
- オンライン併用時代における個室集中ブースの開発
- 視覚効果を用いた床面広告の開発
- 普及に向けたウォーキングポールの総合的な開発
- トポロジー最適化を活用したプロダクト設計手法の開発
- 3Dプリンタ用フィラメントのリサイクル手法の開発
- 着座時の「たわみ感」に関する評価構造の解明と設計手法の開発
- オフィスワークにおける集中度測定手法の開発