ソフトウェア開発技術教育研究センター

※当該センターは活動を終了しました。本ページはアーカイブとして掲載しています。

近年のIT技術の発展に伴い、工学のあらゆる分野において情報処理技術はその基礎教育としての重要性が高まっています。また、産業界ではソフトウェア開発技術者不足のみならずソフトウェア開発技術教育を受けていない技術者によるソフトウェアの品質低下という問題も生じています。工業大学である本学においてもソフトウェア開発技術教育を全学的に展開し、ソフトウェア開発技能をもつ質の高い人材を各工学分野に関わる産業界に輩出する仕組みをもち、産業界の要請に答える必要があります。
文部科学省平成21年度大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育・学生支援推進事業に「工学系技術者のソフトウェア開発技能育成」のテーマで採択されたことを契機に、Incusphere Projectを立ち上げ、本センターの活動を行っています。
本プロジェクトの成果である、Web教科書WebStudyはソフトウェア開発プロセスや品質といった多様な観点に基づき、ソフトウェア開発者が開発工程において遭遇する具体的なシナリオに沿って学習できるシナリオベースの教科書を初学者も簡単に利用できるWebアプリケーションとして実現したものです。問題解決のプロセスをプログラミングしながら学習することができます。ここでは、ソフトウェアの様々な品質を評価する評価ツールを用いて、自分でソフトウェアの良し悪しを判断する力を身につけることを支援することにより、総合的なソフトウェア開発能力の育成を目標としています。また、今年度はIPAソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業において「要件定義プロセスと保守プロセスにおけるモデル検査技術の開発現場への 適用に関する研究」を行い、現場で役立つソフトウェア工学の研究も進めています。

センター代表者

松浦 佐江子 教授(システム理工学部 電子情報システム学科)

研究テーマ

  1. ソフトウェア開発者が開発工程において遭遇する具体的なシナリオに沿って学習できるシナリオベースの教科書の開発
  2. Web教科書システムWebStudy(インフラおよび評価ツール)の研究開発と運用
  3. 実践的なソフトウェア工学教育方法に基づく、ソフトウェア開発技術者育成PBLの研究開発
  4. 高品質なソフトウェアを効率よく開発するためのモデル駆動開発技術とモデル検査技術に基づく要求分析手法の研究開発
  5. Learning Management System LUMINOUSの研究開発と運用