パワーエレクトロニクス研究領域

研究リーダー 電気工学科 教授 松本 聡
主要な研究テーマ ①既提案済のリラクタンス型磁気ギア(高速モータを入力とした減速機)の課題解決とモータ・インバータとの一体化によるシステム化(2年間)
②理論検証済の高トルクバーニアモータ、およびアキシャルギャップモータの実機検証とシステム化(3年間)
③高速モータを多数用いた新型モータシステムの理論策定から実機検証(5年間)
パワーエレクトロニクス研究領域
アーバン・エコ・モビリティの動力源である電動モータの研究開発を実施する。次世代都市を支えるモビリティとして、大型電動トラック、乗用電気自動車、高齢者用電動車いす、セグウェイに代表される個人移動用モビリティ、ロボット等のいずれも電動モータを動力源として用いている。すべてのモビリティ用モータに求められる性能は常に、“小型・高効率・高出力”であり、その中でも小型化・高効率化は個人用途の小型モビリティやロボットに対してモビリティおよびロボット自体の小型化実現のために強く要求されており、また高効率化は長距離移動用の大型トラックや電気自動車に対して一充電走行距離の向上、積載バッテリの低減、のために強く要求されている。

本研究では、とくに個人用途の小型モビリティやロボット用のモータに焦点を絞り、モータの小型化のみならず軽量化、大トルク化にアプローチし、モータのユビキタス化を実現することを目的とする。モータのユビキタス化とは、モータおよび駆動用インバータを一体化し、小型化することで、種々のアプリケーションに対して同一モータを適用可能とすることであり、アプリケーション適用性はモータを入力とするギア(機械式または磁気式)との融合システムで実現するものである。ユビキタス化によりモビリティへの機械入力を統合化することができ、様々なモビリティへの適用が進むことによりモビリティの普及につながる。