丸山 俊さんが2023年 一般社団法人 日本建築材料協会で優秀学生賞を受賞

2023/04/03
  • 建築学部

【受賞者】
丸山 俊さん(建築学科 4年)

【指導教員】
濱崎 仁教授(建築学科)

【学会名】
2023年 一般社団法人 日本建築材料協会

【賞名】
優秀学生賞

【発表題目】
再生骨材に対するCO₂吸着条件の最適化に関する研究

丸山_建築材料協会
【研究目的】
2050年のカーボンニュートナル達成に向け、コンクリートに使用する再生骨材(コンクリートの廃材をリサイクルし、再び骨材としたもの)に対してCO₂を吸着させる技術が研究されています。本研究では、再生骨材に対しCO₂を効率的に吸着させることができる温湿度環境を検討すること及び、再生骨材に対するCO₂吸着によるCO₂削減効果を検証することを目的としました。

【研究内容】
再生骨材中に付着する2種類に水和生成物に対し、CO₂吸着が促進される温湿度環境の傾向をそれぞれ確認できました。また、再生骨材にCO₂を吸着させることで、通常の骨材を用いる場合と比較して30~50%程度のCO₂削減効果を見込めることが明らかとなりました。
 
【今後の展望】
さらなる検討を加えた上でより適したCO₂吸着条件を検討し、吸着量の最大化を行っていく余地があります。また、実用化に向けてはCO₂吸着にかかるエネルギー負荷なども考慮し、総合的な吸着条件の最適化を行っていく必要があると考えます。