安展芊芊さんが第19回　アジア都市環境学会　国際シンポジウムにて最優秀講演賞を受賞

【研究目的】
ここ数年、地球温暖化により、豪雨による内水氾濫という都市水害が増加しています。本研究の目的は、世田谷区目黒川流域を対象地域として、屋上緑化など小規模分散型の雨水浸透施設による内水氾濫対策の効果を検証することである。

【研究内容】
この研究は世田谷区目黒川流域から対象地区を選定し、GIS(地理情報システム) 、SWMM5.1 (雨水管理モデル) を用いてシミュレーションを行いました。結果として、屋上緑化など雨水浸透施設は短時間集中豪雨に対して効果が大きいことがわかりました。しかし、長時間豪雨に対しては効果が大幅に低下します。

【今後の展望】
今後の研究課題として、小規模分散型の雨水浸透施設の利用可能性を高め、利用面積を増やすための技術開発が挙げられます。また、小規模分散型の雨水浸透施設の普及を実現する都市計画的な手法の検討も課題である。​