大橋 優樹さんがコンクリート工学年次大会2022(千葉)で年次論文奨励賞を受賞

2022/08/30
  • 社会基盤学専攻

【受賞者】
大橋 優樹 さん(社会基盤学専攻2年)


【指導教員】
伊代田 岳史 教授(土木工学科/先進国際課程)

【大会名】
コンクリート工学年次大会2022(千葉)

【賞名】
年次論文奨励賞

【発表題目】
水中不分離性注入材の開発と配合選定手法の提案

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【研究目的】
コンクリート構造物に発生したひび割れはコンクリートの劣化を進行させるため、注入材などで埋める必要があります。水中構造物の場合、ひび割れ内は水で満たされているため、注入材の注入状況を確認することが難しく、品質管理の規準が定まっていません。そこでこの研究では、水中で分離せずひび割れを埋めることができる水中不分離性注入材を開発しその評価基準を提案することを目的としました。
 
 【研究内容】
水中ひび割れの注入を行う企業と材料メーカーと大学の共同研究として、本研究を進めました。水中不分離性注入材の開発方法として、分離を防ぐために液体と粉体の2種類の増粘剤を用い、また注入しやすくするために粒子サイズが異なる特殊な微粒子セメントを用いて最適な配合を検討しました。その結果、いずれの材料を用いても適切な配合であればスランプフロー値が一定基準内に収まる水中不分離性注入材を提案できました。またその評価規準を提案しました。
 
【今後の展望】
実際の構造物に適用し、その改善と今回開発した水中不分離性注入材のより精緻な品質規準を検討していきたいと考えています。
 
 
 

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