川村 創士さんが日本建築材料協会より優秀学生賞を受賞

【研究目的】
表面含浸材は、コンクリートに塗布されると表層組織を改質し劣化に対する抵抗性を向上させることが明らかになっているものの、鉄筋コンクリート造建築物の主な劣化原因である中性化の抑制効果についてはその程度の確認に長い時間を必要としています。そこで本研究では、表面含浸材の中性化抑制効果をより短い期間で評価することを目的とし検討を行いました。
 
【研究内容】
厚さ数mmのモルタル板に表面含浸材を塗布した試験片を作製し、それを透過する二酸化炭素の透過量の測定方法を検討し、表面含浸材の中性化抑制効果を評価しました。
 
【今後の展望】
コンクリート試験体を用いた屋外暴露試験結果との関係性等が明らかとなり、この評価方法が確立されれば、より簡便に表面含浸材の中性化抑制効果を知ることができるため、新たに開発された表面含浸材の使用を検討するための期間の短縮等が可能になると考えます。