Sutasinee Intui さんが国際会議 GEOMATE 2021にて Best Paper Award を受賞

【受賞者】
Sutasinee Intui さん（地域環境システム専攻2年）

【指導教員】
稲積 真哉 教授（土木工学科）

【大会名】
The 11th International Conference on Geotechnique, Construction Materials and Environment (GEOMATE 2021)

【賞名】
Best Paper Award

【論文題目】
Bearing capacity behavior of single pile during groundwater level change by centrifuge model
（地下水位変動場における杭基礎構造物の支持力特性に関する遠心載荷試験）

【論文概要】
近年におけるバンコク地域の地下水位低下は、主に産業および農業活動のための不適切な揚水が原因で発生しています。この不適切な揚水は地盤沈下を引き起こすだけでなく、基礎構造物（例えば杭基礎構造物）周辺の地盤の支持力にも影響を及ぼします。一方、現在におけるバンコク地域の地下水位は、地下水揚水量の減少により地表まで上昇する傾向にあります。すなわち、地下水位の変化に伴う杭基礎周辺の地盤支持力の挙動に関する解明は重要な研究課題です。
本研究は、実施した遠心載荷試験の結果と既往の研究成果を比較することにより、単一の杭基礎構造物の支持力挙動に焦点を当てています。本研究では、杭基礎構造物の周りの砂質土地盤の支持力が地下水位の上昇・下降に伴って低下することを明らかにしました。一方、杭基礎構造物の周りの粘性土地盤の支持力は主に圧密過程に依存します。また、実施した遠心載荷試験における単一の杭基礎構造物の挙動が既往の研究成果と同様の傾向を示しています。したがって、遠心載荷試験の結果を使用して、地下水位が変化するバンコク地域の杭基礎構造物を評価および設計することができることを明らかにしました。