中尾 晃揮さんが国際会議 GEOMATE 2021にて Best Paper Award を受賞

2021/11/08
  • 地域環境システム専攻
本文③_中尾さん
本文②_中尾さん
【受賞者】
中尾 晃揮 さん(地域環境システム専攻1年)

【指導教員】
稲積 真哉 教授(土木工学科)

【大会名】
The 11th International Conference on Geotechnique, Construction Materials and Environment (GEOMATE 2021)

【賞名】
Best Paper Award

【論文題目】
Visualization of liquefaction phenomenon by coupled CAE analysis of MPS and DEM
(MPS-DEM連成CAE解析による液状化現象の可視化)

【論文概要】
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による液状化の被害が関東地方にまで及び、首都圏でも大きな被害が発生しました。日本は軟弱地盤が多く、また地震が多い国です。このことから、液状化の被害が全国各地で発生すると考えられるため、液状化対策が必要不可欠となっています。液状化のメカニズムと液状化が発生する要因等は既に解析的にも実験的にも検討・評価されており、それら知見に基づいた液状化対策工事が実施されています。ただし、原地盤の液状化発生メカニズムならびに液状化対策工の効果を可視的に検討・評価した事例は皆無です。
本研究では、粒子法(MPS)と個別要素法(DEM)の連成CAE (Computer Aided Engineering)  解析により、3次元的にモデル化した地盤に地震波を模擬した外力加速度作用させ、地盤内粒子の挙動を解明することを目的とし、地盤内粒子の挙動を評価し、液状化現象の発生状況を可視化します。液状化現象の可視化を行うことで、液状化発生のメカニズムを明確に示すこと、且つより効率的且つ経済的な液状化対策の設計・説明責任に寄与することが期待できます。CAE解析を地盤改良分野に活用することで、本来見ることができない施工現場内部を可視化し、施工に伴う複雑な問題を解決することができると考えます。また、様々な条件パターンを比較検討しながら設計・評価を行えるため、早期に設計品質を上げることができ、より効果のある工法を設計できると考えられます。

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