グローバルPBL―タイ・ベトナムの学生と、土木の将来を語る―

2021/10/18
  • グローバル
稲積 真哉教授(土木工学科)が主催した、グローバルPBL「Roles of civil engineers during/after the COVID-19 pandemics(withコロナ・afterコロナの世界における土木技術者の果たすべき役割)」が、8月23日から8月31日にかけて、オンラインで実施されました。
芝浦工業大学からは土木工学科を中心に49名、中央大学から1名、タイのカセサート大学から29名、アジア工科大学院大学から15名、スラナリー工科大学から20名、そしてベトナムのベトナム国立建設大学から6名の計120名の土木系学生が参加しました。
当日は国内外の学生を混ぜた10のグループを作り、ディスカッションを通じて交流を図りました。
8-9_プログラムの案内
新型コロナウイルスによる変化の必要性と、その具体案の模索

新型コロナウイルスは私たちの生活を一変させました。土木業界も例外なく、変化を迫られています。
稲積教授は今回のグローバルPBLにこれらをテーマとした理由を、「変化の方向性を導くための具体的な技術について、学生の柔らかい頭で考えてほしかった」と語りました。
海外の学生とディスカッションすることにより、お互いの意見の相違に気づいてもらうことで相乗効果を狙いました。

8-9_グローバルPBLの様子
一番学んでほしいのは、「いかに相手とコミュニケーションをとるか」
学生は「英語が苦手だが、ついていけるか」と、語学力不足を心配しがちだと、稲積教授は言います。
そんな学生たちに稲積教授はいつも「英語以上に大事なものがある。いかに相手とコミュニケーションをとるか、そういった技法を学んでほしい」と伝えています。
それが、このグローバルPBLにかけた一番の思いです。
8-9_タイの学生とのディスカッション
グローバルPBLがきっかけのひとつになってほしい
今回のグローバルPBLの目的のひとつは、同じ志を持った海外の学生との交流を図ることです。
実際にディスカッションを通じて、友達ができたと報告する学生も多く見られました。
より自分自身の可能性を高めるためにも、そのつながりを大切にしていってほしいと稲積教授は話します。
グローバルPBLで何かしらのきっかけを得てほしい。それは土木技術への関心でも、英語の勉強への意欲でも、友達作りの第一歩でも構わない。
「すべての何かしらのきっかけのひとつになれば、と願っています」と、稲積教授は頬を緩ませました。
個人写真

学生に聞きました!~今回のグローバルPBLについて~

芝浦工業大学の学生6名が、率直な感想を語ってくれました。
参加してくれたのは、
地域環境システム専攻1年 中尾 晃揮さん
建設工学専攻2年 时 家豪さん
建設工学専攻2年 趙 熾烽さん
社会基盤学専攻1年 浅野 博哉さん
社会基盤学専攻1年 福島 一馬さん
土木工学科4年 池田 敦さん です。

  • 感想を教えてください。
福島:オンラインのため、最初は恥ずかしかったですが、最終的には海外の学生たちと友達と呼べる仲にまで発展することができて、良かったです。
时:タイやベトナムの土木業の問題点など、深く理解できました。
趙:グループでディスカッションする際、発言の姿勢などにも国による考え方の違いを感じ、勉強になりました。
中尾:今回のグローバルPBL終了後、知り合った後輩の進路相談にのっています。学内の交流もできて嬉しかったです。
池田:コロナの影響もあり、海外の人と交流する機会はあまりありません。今回実際に話してみて、自分の語学力不足を実感し、改めて勉強しようと思いました。
浅野:3人ほど海外の友達を作ることができました。毎日連絡を取り合い、時にはオンライン飲み会をしています。コロナが収束した際には来日してもらい、僕の家に泊まってほしいと思っています。
また、日本では人材不足のため、無人化ドローンなどの積極的導入で生産効率を上げようとする流れがあります。それを海外の学生に伝えたところ、「そんなことをしたら失業者が増えてしまう」という意見が多く驚きました。
稲積教授:タイやベトナムなどの国では自分が土木技術者である前に、一般市民の立場からの考え方を忘れない姿勢があり、大きな気づきになりましたね。

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