芝浦工業大学が那須町と観光活性化の協定締結

2021/07/12
  • 連携・貢献
町を舞台にした課題解決型教育と研究で、新たな付加価値を創出
DSC_1081調印した協定書を掲げる平山 幸宏 那須町長(左)と山田 純 学長(右)
芝浦工業大学は7月8日、那須町(栃木県那須郡/町長 平山 幸宏)と「観光活性化に関する連携協定」を締結しました。

芝浦工業大学は創立100周年を迎える2027年にアジア工科系大学トップ10を目標に、地域に知見を提供する「知と地の拠点」を目指しています。
那須町をフィールドとした研究・実践教育を通じて、新たな付加価値を創出し、那須町の観光活性化につなげていきます。

「知と地の拠点」を目指した取り組み

芝浦工業大学は創立100周年を迎える2027年に「知と地の拠点」を目指して、地域をフィールドとした研究、実践的教育の実施を通じた人材育成を進めています。
自治体とはこれまでに、埼玉県やさいたま市、江東区、港区、千葉県南房総市と連携協定を締結しています。

那須町では2017年から海外協定大学の学生を招き、本学の学生と混成チームでPBL(課題解決型学習)を行っています。
これまで多くの地元企業、団体、観光施設の協力のもと、那須の二次交通(拠点駅から観光地までの交通のこと)の問題など具体的な課題に、学生が「那須地区のインバウンド活用による観光活性化」など課題解決の提案を行ってきました。

また大学院生が研究成果として、那須町のあらゆるもの(交通サービスや観光資源)と来訪者のニーズをICT技術で繋ぐシステムを提案するなど、教育・研究の実践、実装の場として連携を深めてきました。
DSC_1042取り組みについて説明する
長谷川 浩志 機械制御システム学科教授

今後はこの協定締結を機により協力関係を深め、
町の活性化を目的とした

  • 課題解決型教育を活用した、課題抽出とその解決
  • 研究・社会実装のための産学官連携
  • 知的創造の担い手となる人材育成・活用や、未来の職業人材育成のための協働でのSTEAM教育

などに取り組んでいきます。

平山 幸宏 那須町長のコメント

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コメント
芝浦工業大学とは2017年から、那須町をフィールドとした地域連携活動—インバウンド活用による観光活性化についての報告会や、企業も含めたワークショップの開催、昨年度は町主催の第3回プレゼンフェスティバル in 那須への参加など、年々連携を深めており、感謝申し上げます。

観光は那須町の主要産業ですが、新型コロナウイルスの影響による非常事態宣言発令などにより、2020年の観光客数は前年度比72.5%、131万人減の348万人となり、厳しい状況です。

そんな中、今回観光活性化に関する連携協定を締結したことで今までの連携をさらに深め、芝浦工業大学の持つ専門的知見の活用や、町と大学が分野横断型の課題解決型教育を通した連携推進で、那須町の観光活性化、地域の活性化につながることを期待しています。

紅葉シーズンの交通渋滞対策や、観光客に対する二次交通の問題も課題としてあります。
それらの課題解決の連携にも取り組むことで、観光地としての魅力度向上、さらには那須町のブランド力の向上につなげていければと考えています。

山田 純 学長 のコメント

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コメント
他大学との連携強化を目的とした大学間連携協定は多く結んでいますが、自治体との連携協定は、キャンパスが立地する港区、江東区、埼玉県、さいたま市など限られた数しかありません。
そのような中で今回、教員の連携活動をきっかけとして那須町との連携協定締結に至ったことを、とても嬉しく思います。

本学は2013年の文部科学省「地(知)の拠点整備事業」採択を受け、地域との連携活動を通じて、人材育成を進めてまいりました。
また同時期に同省「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも採択されました。
理工学の分野において大学の国際化を牽引するというミッションを担い、特に国際的に活躍できる学生の育成に力を注いできました。

これまでの那須町との連携は、まさにこの2つの事業の目的に適うもので、那須町のフィールドを利用させていただき、本学の学生は大いに成長することができました。
改めて感謝の意を表したいと思います。

那須町におかれましてもこの連携協定の締結を機に、協定書にあります「町における新たな付加価値の創出」と「地域経済の活性化」を実現いただけることを強く願っております。
本学学生の若い力を存分に活用いただければ幸いです。

協定の概要(協定書より抜粋)

連携事項

  1. 町の活性化に向けた課題解決教育を活用した課題抽出と課題解決
  2. 町の活性化に向けた研究・社会実装のための産学官の協働
  3. 町の活性化を担う若年層や知的創造性の担い手となる人材の育成、活用
  4. 未来の職業人材育成のためのSTEAM教育*の協働
  5. その他、町の持続可能な成長を促すために必要な事項

* STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字から取った言葉。
これらの分野を横断した課題解決型教育

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