2021年度 知と地の創造拠点フォーラム ~重点研究発表と社会連携活動紹介~

2022/02/14
  • セミナー
 
1.開催日程・開催方法

■開催日 :2022年3月16日(水)13:30~16:35(ポスター展示 3/31まで)
■開催方法:オンライン開催
■参加費 :無料

※当日の参加用Zoom URLは、申込み時にご登録いただいたメールアドレスに3/15までにご連絡いたします。

2.内容(タイムスケジュール)
第1部 基調講演               (13:30-14:35)
13:30~13:35 芝浦工業大学代表者挨拶: 学長 山田 純
13:35~13:40 プログラム説明  : 研究推進室

13:40~14:25 基調講演 わが国における「データサイエンス」推進の課題: 椿 広計 氏

データに基づく問題解決は古くから実践され、成果をあげてきました。統計科学的問題解決の標準プロセスの現場展開も日本産業のお家芸でした。 データサイエンスに関わるツールや、 それを使いこなすプロフェッショナル育成を世界は高等教育の中で競っている。 日本は遅れをとったと言われているが、現在様々な取組が開始されている。 これらの状況をどのように捉え、何を我々は産学協業の中で進めるべきかについて、 議論してみたい。
講師のご紹介 :椿 広計 氏 (Tsubaki Hiroe) [情報・システム研究機構理事・統計数理研究所長]
東京大学工学部計数工学科出身(工学博士)、東京大学工学部助手、慶應義塾大学理工学部講師、筑波大学大学院ビジネス科学研究科助教授・教授、統計数理研究所教授、(独)統計センター理事長を経て、現在統計数理研究所長、 応用統計学会長、日本品質管理学会長、統計関連学会連合理事長を歴任、現在、品質工学会会長、自殺総合対策学会理事長、横断型基幹科学技術研究団体連合副会長、総務省統計委員会委員長等。
椿3


14:25~14:35 ベイエリアイノベーションセンター紹介 
                    : 複合領域産学官民連携推進本部 副本部長 武田 貞生

新たに豊洲キャンパスに建設中のCentennial本部棟に未来へ向けた新技術の研究 開発、スタートアップ企業の創生を図るべく、10階に「ベイエリアイノベーションセンター」 が誕生します。その一部をご紹介します。
本部棟外観


第 2部 マルチセッション           (14:40-16:35)
セッション1からセッション3までの3つのセッションをオンラインで同時配信致します。


セッション1 2021年度重点分野研究支援プログラム(S-SPIRE事業)の研究発表
本学では、「知と地の創造拠点」の形成のため、学内公募で採択された学内横断的な研究チームを組織化し、学部、学科の垣根を越えた重点分野研究支援プログラム(S-SPIRE事業)*1として推進しております。今回は8つの研究テーマの進展について発表いたします。  注1:S-SPIRE(SIT Supporting Program for Innovative Research)

 セッション1.1 S-SPIRE事業について     SIT総合研究所長:西川 宏之(電気工学科 教授)

 セッション1.2 S-SPIRE事業 第1期 研究紹介(各テーマ20分)
 本学の今後の研究の柱とすることが期待される研究領域に関して、学内独自資金を活用して研究推進を図っています。下記の3テーマは、2019年度より研究活動を開始しています。(2019-2021年度)
BIW研究 (Bio-Intelligence for well-being)          研究代表:越阪部 奈緒美(生命科学科 教授)
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・運動感覚等の感覚が生体において生じる反応、機能すなわちBio-intelligence(BI)に関する基礎研究と応用研究を融合し、ヒトが身体的・精神的・社会的に良好な状態、すなわちWell-beingな社会を実現するための技術開発。
ソフトマシンの学理構築                  研究代表:細矢 直基(機械機能工学科 教授)
パラダイムシフトとも言うべく、様々な分野において「やわらかさ」に関する研究領域が勃興している。Soft Machineとして「やわらかさ」に根ざした異分野融合型の研究領域を開拓する。例えば、研究テーマの1つとして誘電エラストマーアクチュエータについて取り組む。
新規複合化ゼオライトによる分離・センサ素材の開発     研究代表:野村 幹弘(応用化学科 教授)
分子認識作用をもつゼオライトをフッ素系を中心としたアルコキシド等で後処理することで、新たな分離・センシング用デバイスを開発する。従来、個々に合成、分離、センシングなどの研究を行なっていた研究者が協力し、出口まで見据えた新規なデバイスの開発を目指す。   

セッション1.3 S-SPIRE事業 第2期 研究紹介(各テーマ10分)

 下記の5テーマは、S-SPIRE事業第2期として今年度から活動開始しています。

City as a Serviceを実現する情報ネットワーク基盤  研究代表:三好 匠(電子情報システム学科 教授)
これからのまちづくりにおいては情報ネットワーク基盤が主役になる。スマートシティ概念の中でも特にCaaS(City as a Service)では、スマホアプリと同じように暮らしに必要な「まちサービス」を個人で取捨選択できる。本プロジェクトでは、情報ネットワーク分野の7名の教員が学部学科の枠を超えてチームで取り組む実質的な共同研究体制を確立し、CaaS実現のための情報ネットワーク基盤技術の研究開発を精力的に行う。
月・惑星探索ローバの走行制御に関する研究  研究代表:飯塚 浩二郎(機械制御システム学科 教授)
探査ロボット、制御、デジタル解析、デザイン工学等の各専門を集約させて、先端的な月・惑星探査システムを構築していく。また、この研究に関連させて宇宙開発人材育成を行っていく。数年以内に開拓される月面や火星において先端的な技術提案やミッションに関わっていくこと、そしてそういった関連組織・企業で活躍できる人材育成を行っていく。
VR建築教育のための3Dアーカイブ作成に関する研究  研究代表:岡崎 瑠美(建築学科 准教授)
建築の複数分野において既に VR を用いた研究を行っている教員が協働し、新しい良質な 建築教育コンテンツの制作を行う。最終的には授業コンテンツの要となる 3 次元データをアーカイ ブ化し、その利用を容易とするプラットフォーム策定のための指針をまとめることを目指す。
テクノロジーを活用する新たなスポーツの創出と本学体育科目への実践  研究代表:真鍋 宏幸(情報工学科 准教授)
センシング技術や情報提示技術を活用した、運動を伴う新たなスポーツが提案されている。それらのスポーツを本学の体育科目に導入することで、教育効果の向上と本学のブランド力向上を図る。さらにeスポーツを含む別のスポーツの創出および開発フレームワークの構築を進めていくことで、体育科目と情報系科目あるいは他の科目が融合した新たな体育科目の確立を目指す。
医工産学連携を通じた血液検査装置の学際的研究開発  研究代表:渡邉 宣夫(生命科学科 准教授)
医工学、医学生理学、流体工学、精密機械加工、ロボティクス、生化学の分野における学内研究者間で協力しオリジナル実験装置を構築する。さらにそれを応用し、国内外の医学研究者らと共同研究を実施し、機械式血液循環装置が血液に与える影響に関して学術的知見を深める。さらには埼玉県内企業と協力し、得られた研究成果を応用した新しい血液検査装置の開発を目指す。


セッション2 地域連携活動の紹介
 セッション2.1 豊洲スマートシティプロジェクト活動紹介 14:40~15:00

                            武田 貞生(複合領域産学官民連携推進本部 副本部長)

 セッション2.2 第8回COC学生成果報告会 15:05~16:35 
学生によるプレゼンテーション(各10分x9プロジェクト)
本学は、2013年度に文部科学省の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)*」に採択されて以来、本学の持つ工学に関する「知」をもとに、キャンパスが立地する江東区・港区・埼玉県・さいたま市を中心とした地域との連携により、「地」の発展の拠点作りを進めています。これまで培ってきた研究活動をベースに、地域の企業、自治体、関係機関、人々とともに、「まちづくり」および「ものづくり」の観点から地域の抱える課題を抽出・分析し、その解決を図るプロジェクトをPBL(Project Based Learning)として実施するものです。今回、各プロジェクトに参加した学生より、その活動成果を発表いたします。(*平成29年度を以て5年間の文部科学省からの補助金交付が終了し、平成30年度からは、大学の自己資金にて活動を継続しております)
PJ番号
プロジェクトテーマ / プロジェクト代表教員
2101
ロボット技術による見守り・健康支援等スマートタウン構築(地域連携強化) /松日楽 信人(機械機能工学科 教授)
2102
内部河川・運河の活用とコミュニティ強化  /志村 秀明 (建築学科 教授)
2103
芝浦アーバンデザイン・スクール2  - 地域まちづくり組織への実装 -  /前田 英寿 (建築学科 教授)
2104
Connected NASUの実現に向けたサービス・モビリティ創生/長谷川 浩志(機械制御システム学科 教授)
2105
東京臨海地域における安心安全健康のまちづくり /佐藤 宏亮 (建築学科 教授)
2106
インバウンドビジネスを創出するグローバル・ローカリゼーションプロジェクト /村上 嘉代子(電子工学科 教授)
2107
豊洲、大宮地区の車載センサを応用した交通安全対策活動 /伊東 敏夫 (機械制御システム学科 教授)
2108
地域活性化を目的とした多機能+ハイブリッド型シニア向け運動教室の実践/石崎 聡之 (情報工学科 教授)
2109
地域志向活動型アクティブ・ラーニングのカリキュラムマネジメントとSDGs達成に向けての地域課題解決策の実践  /増田 幸宏 (環境システム学科 教授)

セッション3 ADAM 2022 春の発表会
・ LSTM/NARXを用いたドライバモデルの構築に関する研究
・交差点事故予防のための屋内設置センサによる窓越し三次元センシング
・脳波/心電解析による運転者の覚醒度検出
・機能共鳴分析手法によるMATLAB/Simulinkモデルの安全分析手法
・脳波と心拍変動による自動運転時のドライバの快適覚醒評価
・インフラ連携自動運転シニアカーの試乗、ドライビングシミュレータ試乗
画像1
運転支援システム研究室 伊東 敏夫(機械制御システム学科  教授)
ヒューマンマシンシステム研究室 廣瀬 敏也(機械機能工学科 准教授)
社会情報ネットワークデザイン研究室 新熊 亮一(情報工学科 教授)
ソフトウェア工学研究室 久住 憲嗣(電子情報システム学科 准教授)
基盤システム研究室 菅谷 みどり(情報工学科 教授)
ADAM2022春の発表会チラシ

なお、プログラムは時間、内容が変更になる場合もあります。詳細につきましては、後日にお送りするご案内にてご確認をお願いします。

お問い合わせ

 

芝浦工業大学 研究推進室

〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5(豊洲キャンパス 研究棟3階)

TEL:03-5859-7180 / FAX:03-5859-7181

E-mail:sangaku@ow.shibaura-it.ac.jp