2020デザイン工学部ものづくり展開催中

2020/12/07
  • 学び
デザイン工学部がこれまで企業や工房とコラボレーションしてデザインしてきた成果物を、2020年12月より芝浦工業大学芝浦キャンパス1階で展示しています。

デザイン工学部が2009年に開設してから11年がたちました。その間、デザイン工学部の授業や卒業製作を通じて、江東区、足立区、台東区、墨田区などの優れた技術を持つ企業や工房とコラボレーションをすすめ、学生がデザインしたものを制作してきました。その中には、実際商品化した作品もあります。コラボレーションを実施する中で、企業や工房は新しい商品が増え、企画開発業務を活性化させることが期待でき、学生は実際のモノづくりを体験することができます。商品化されるかもしれないという環境がモチベーションを向上させ、試作品を一つ作るにもコスト管理や細かい製造方法の指定が必要とされるなど、現実的な製品化プロセスを通じて、実践的な力を身に着けていきます。

デザイン工学科3
デザイン工学科8
デザイン工学科5
デザイン工学科6
デザイン工学科9展示を見学するコラボレーション企業の方々
デザイン工学科1

Fujisan Kiriko


富士山グラス_3


勝山さん:
昨年は、「シンガポールで商品化できるデザイン」をテーマにスタートしたので、日本らしさをアピールしたデザインを20案考えて提案し、最終的に残ったデザインです。日本=富士山をアピールするためにグラスをあえて斜めに飾れるようにし、三角形の上部で積雪の様子を表現しました。複雑なデザインよりも、シンプルにすることでよりGLASS-LABの技術の特徴を表現できると思いました。
椎名さん:
GLASS-LABの特徴は、平な面を作る切子「平切子」と、砂でガラス表面を磨りガラス状にする「サンドブラスト」の二つの技術を一つの工房で行えることです。その二つの特徴をシンプルに表現した、このデザインが美しく、製品化もしやすいことから、最終的な試作品として制作しました。
デザイン工学科10GLASS-LAB株式会社代表取締役椎名隆行さん(右)×勝山基徳さん(研究生:左)

Grip Pencil


デザイン工学科13

勝山さん:
鉛筆と鉛筆の凸凹が噛み合い、合体していくデザインなど多くのデザインを考えましたが、「鉛筆削りが使えない」「量産できない形状はコストが桁違い」など、多くの挫折もありました。最終的には、シンガポールの建築物から着想を得た、判押し加工の鉛筆を制作してもらいました。
加藤さん:
初めは、「技術的に制作できないアイデア」が多く、ダメ出しや技術的な説明をすることも多くありました。しかし、普段製造している人間では、突飛なアイデアが思い浮かんでも、すぐ拒否反応が出てしまい、アイデアに「新しさ」がなくなります。新しいデザインを考える際には、「知識がない」状態であることも重要だとも感じました。
デザイン工学科11株式会社キャメル鉛筆製作所営業 加藤丈明さん(右) × 勝山基徳さん(研究生:左)



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