O-CAMP2027「新エントランスゾーン学生コンペ」実行委員会による総評・講評
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本コンペは、創立100周年記念事業である「O-CAMP2027(Omiya Campus Master Plan 2027)」の一環で整備を計画している新エントランスゾーン「O-PARK(仮称)」について、学生からアイデアを募集したものです。
2026年8月5日に行われた表彰式では、応募総数50点の中から選ばれた最優秀賞1作品、優秀賞2作品、特別賞6作品およびその受賞者に対し、鈴見健夫理事長より賞状と副賞が授与されました。

実行委員長 総評

O-CAMP2027実行委員長/大宮キャンパス長/システム理工学部長
学生デザインコンペ 審査総評
入賞作品の講評について
実行委員長からのメッセージ(今後の学びに向けて)
芝浦工業大学 / O-CAMP2027実行委員会 入賞作品講評
最優秀賞(1点)
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受賞 |
【最優秀賞】 |
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作品タイトル |
O-Spiral ― 継承する遺伝子、進化し続ける大宮キャンパス ― |
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提案対象 |
全体提案 |
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入賞者 |
システム理工学部 環境システム学科:坂東凜音、白潟克敏、鈴木大翔、谷千里、吉野暁雄、小林弘奈、古澤陽希、阪野真由、イマサ カイノア、塚田昇吾、根木祐輔 |
講評
本提案は、大学と地域をつなぎ、過去から未来へと継承・進化し続ける「二重らせん」をデザインモチーフとした全体提案である。学内および東大宮地域の多様な活動や市民の声をシステム工学の手法を用いて綿密に抽出し、空間計画へと見事に反映させている。新正門では、旧校舎のシンボルであるランタンの温かい光を学内外の双方向から立体的に享受できるよう、門壁(柱)の形状に細やかな工夫を凝らした。守衛棟・展示ギャラリー・カフェ・バス停を一体化した「伝承棟」は、ラティス状の透明感あふれる造形的なスクリーンで包まれ、内部の賑わいを外部へと魅力的に表出させている。建物全体が一つのランタンのように発光する演出も美しく、夜間の安心感を創出している。さらに、地上に描かれたらせん状のペイブメントが、新正門からの直線的なアプローチに対し、芝生広場(ガーデン)やバス停空間をも一体化する広がり感を与えている。近隣の人々も訪れやすい開放感が、人々の交差と心地よい滞留を生み出している。
審査においては、「DNA」「Spiral」という明快な設計理念を軸に、地域とキャンパスを有機的につなぐエントランスゲートや、調整池の特性を巧みに活かした段床テラスの空間計画が高く評価された。とりわけ、ゲートとしての導入性の高さ、先進性の中にもクラシカルな佇まいを残した安定感、そして学生と地域住民の交流を促す広場構成は卓越しており、最優秀賞にふさわしい完成度である。
一方で、全体的な意匠表現が手堅くやや一般的である点や、素材・構造表現における更なる独自性の追求が課題として挙げられた。また、らせんモチーフがキャンパスゲート周辺で途切れており、「O-Spiral」のコンセプトの展開がやや不徹底であるとの指摘もあった。らせんが織りなすダイナミックな空間体験をより際立たせ、細部のディテールや革新的な先進性をさらに深化させることが期待される。
総合的に、歴史の継承と未来への進化を両立させた、極めて説得力のある卓越した作品である。
優秀賞(2点)
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受賞 |
【優秀賞】 |
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作品タイトル |
O-Cube ― 風景を切り取るフレームと多様な活動の舞台 ― |
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提案対象 |
全体提案 |
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入賞者 |
システム理工学部 環境システム学科:西郷姫奈、中山雅也、稲上結実子、阿部公紀、半澤龍太郎、村井悠斗 |
講評
本提案は、大宮キャンパスに息づく豊かな自然、学生の研究活動、地域交流といった多様な資源を、多面的な立体空間「Cube」によって人々のアクティビティを顕在化させ、相互に活性化させることを仕掛けたダイナミックな全体計画が特徴である。プロムナードからモール、そしてキャンパス奥へと「Cube」を連続的に配置して人々を誘う。「Cube」は、学生の活動を魅せる舞台として主体的・創発的なアクティビティを誘発し、夜間に明かりを灯すメインゲートや展示を行う「O-Gallery」など、多彩な居場所を創出している。
審査においては、Cubeをモチーフとした段階的な空間のつながりや、花・植栽を通じた地域住民との有機的な交流計画、内部空間の高い意匠性が評価された。特に新正門と沿道間の花壇計画は手入れもしやすく実現可能な提案である。空間ゲートとしてのまとまりと完成度は高く、キャンパスの日常的な賑わいを効果的に可視化した作品である。
一方で、「Cube=立方体」という主題に対して実際の提案形態がやや平面的であり、立体的な迫力や空間性に乏しいのではないかとの指摘があった。また、守衛所の屋根形状についてもデザイン意図の必然性がやや不明瞭である。「Cube」の持つ立体性や象徴性を外観意匠としてより力強く表現することや、手堅い構成を超えて既存の枠を打破するような新奇性・独自性の提示が課題である。「Cube」のディテールや機能連携を深め、より際立った空間体験へと昇華させることが期待される。
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受賞 |
【優秀賞】 |
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作品タイトル |
Campus Gate & C Zone |
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提案対象 |
Cゾーン・ゲート |
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入賞者 |
デザイン工学部 デザイン工学科:次田有里、小林真緒 |
講評
特別賞(6点)
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受賞 |
【特別賞】 |
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作品タイトル |
SPACE これからの大学の在り方 |
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提案対象 |
全体提案 |
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入賞者 |
システム理工学部 環境システム学科:阿部倉周斗、髙橋毅、砂田佳子、日名泰聖、宮本裕道、坂上明日香、山中泰士 |
講評
審査においては、地域のウェルビーイングに着目した意欲的な提案姿勢や、水平・垂直ラインを基調とした端正なゲートデザインが注目を集めた。
一方で、守衛所の実用性や、2階ギャラリーの利用形態が限定的になってしまう点に懸念が示された。また掲げられた「ヘドニア的/ユーダイモニア的」という概念が、実際の建築形態や空間体験にどう反映されているかがやや不明瞭である点や、大学と地域をつなぐ「まちづくり」の視点における具体性の深化が挙げられた。
学生と市民が共に成長できる共創プラットフォームとしての発展が期待される。
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受賞 |
【特別賞】 |
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作品タイトル |
キャンパスを、まちの『公園』に。~緑が育む、地域と大学の新しい日常~ |
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提案対象 |
A・B・Dゾーン |
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入賞者 |
工学部 都市・環境コース/土木工学科:細谷史音、水浪秀太、麦倉大樹、佐藤大海、石井康平、畑隆輝、川田朝風、永井達也、五味優、小原きせい、荒木悠汰、相場夢侍、萩原未夕、小河大将、佐々木航、松尾旺佳 |
講評
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受賞 |
【特別賞】 |
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作品タイトル |
まちに流れを キャンパスがまちに対してあるべき姿を考える |
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提案対象 |
全体提案 |
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入賞者 |
システム理工学部 環境システム学科:原優介、星楓香、佐藤大佑、塚原結花、鳥居瑞生、中原怜介、阿部楓矢、冨岡拓海、村上葵 |
講評
一方で、調整池や水景に伴う水処理の技術的実現性や維持管理への対策、ゲートや周辺空間デザイン自体の平凡さを脱する独自性・洗練さの向上が検討事項として指摘された。
地域環境のコンテクストを丁寧に汲み取った意欲的な提案である。
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受賞 |
【特別賞】 |
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作品タイトル |
新たな芽吹き― ひらり、ひらくみんなの原っぱ ― |
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提案対象 |
Cゾーン |
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入賞者 |
システム理工学部 環境システム学科:目良つばさ、次田有里、細木柚芭 |
講評
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受賞 |
【特別賞】 |
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作品タイトル |
≠GATE |
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提案対象 |
Cゾーン |
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入賞者 |
建築学部 建築学科:高松隼也、前田颯太郎 |
講評
一方で、ゲートとしての必要機能に対して空間規模や構造が大げさになりすぎている点や、キャンパスの奥を遮るほど大規模な曲面を用いた大屋根と既存建物や外構との関係性の検証に懸念が示された。
ゲートの概念を拡張し、空間体験を一新する野心的なアプローチとして注目を集めた。
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受賞 |
【特別賞】 |
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作品タイトル |
WELCOME LOOP 人・緑・記憶をつなぐウェルカムストリート |
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提案対象 |
Bゾーン |
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入賞者 |
システム理工学部 環境システム学科:中村 健吾 |
講評
本提案は、ウェルカムストリートに円形エレメントを展開し回遊性と滞留性を高めるBゾーンの提案である。「O-RING GARDEN」と名付けられたエリアには、歩道と芝生をつなぐタイルリンクや、リング状のベンチ・植栽マウンドを連続的に配置した。学生や地域住民、子ども連れなど多様な利用者が、緑に触れながら交流できる歩行者空間を提案している。豊かな木陰の広場を設け、ギャラリーやカフェ、自習スペースなど各LOOPの具体的機能設定と高い視認性、建築的ゲートとしてのまとまりが評価された。一方で、エントランスゾーン全体における動線誘導の工夫や、各LOOP間のよりスムーズな空間接続、周辺動線との調和の検証が検討事項とされた。バス停の上にまで伸びる階段状のデッキ空間は目的性が乏しく、ギャラリー空間との内外の仕切りが不明瞭なことが指摘された。
学生と地域の日常を豊かにつなぐ、きめ細やかで丁寧な景観提案である。








