しばうら人 平野 颯也さん(株式会社リクルート) 砂子 咲季さん(株式会社日立製作所)

2026/08/28
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学生と卒業生の交流イベント「Primo」でデザイン工学部の進路の選択肢を拡げたい

2025年11月より活動を開始した「Primo」。主催する卒業生2人に、デザインとの出会いと、進路の悩みに寄り添う思いを伺った。

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平野 颯也さん Soya Hirano

株式会社リクルート 勤務

デザイン工学部デザイン工学科
2025年3月卒業

砂子 咲季 さん Saki Sunako

株式会社日立製作所 勤務

デザイン工学部デザイン工学科
2025年3月卒業

 

 

大学での幅広い学び
心躍るデザインとの出会い

ーー大学時代、お二人はどのような学びに力を入れていらっしゃいましたか?

砂子:私は当初、形あるものづくりを中心に学んでいました。やがて情報系デザインに触れる中で、自分はモノに落とし込むよりも体験を考えることが好きなのだと気づきました。以降、UI・UXを本格的に学び、そこで平野くんとも面識を得ました。3年次に「インタフェ」という授業外の自主学習ワークショップで3か月かけて作品を創り上げた時も同じチームで、このときの経験はデザイナーとしての私の原体験になっています。

平野:私はもとよりU I・U Xを専攻しており、さまざまな実践型授業やワークショップの中でU I・U Xの奥深さを学んでいきました。中でもグローバルP B Lには7~8回参加し、課題認識が多様な人々とのコミュニケーションを経て一つの解決策を形にするデザインの難しさと楽しさを肌で学びました。

砂子:特に印象に残っている授業は、3年次の「プロジェクト演習」です。先生方が出されるお題にデザインを提案する授業で、アウトドア企業とのコラボでは実際にキャンプ体験を行いました。実際の体験を観察し、記録して分析するというプロセスを通して、「想像力を駆使して使う人の目的や体験を考える」大切さを知りました。ここでデザインの仕事のプロセスに面白さを感じ、本格的に就活に向かうことできました。

平野:大学では「見える化することの価値」を多く学びました。例えば、グローバルPBLでは国籍・文化・言語が異なるメンバーが集まるため、各自が考える課題感も異なります。ユーザー自身が言葉で表現できない課題をどのようなデザインアウトプットなら解決できるかを探る中で、デザインの持つ価値を強く感じました。2年次の「コンテンツデザイン演習」で広義のデザインに向き合い、「人はいつ、どのように、何を求めてそのデザインにたどり着くのか」考えたことも、デザインの価値を確認する機会になりました。

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インタフェ 表彰

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グローバルPBL

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卒業研究 店舗インタビュー

――現在のお仕事の内容を教えていただけますか?

砂子:株式会社日立製作所で社会インフラシステムのデザインに携わっています。鉄道、工場、電力システムなどの社会インフラを、「どのように変化させれば社会がよりよいものになっていくか」「新しい技術を、どのように人に使ってもらうのか」「使人が「どんな体験をし、どう感じるのか」、構想から考えていくことは、大学での学びとつながっていると感じます。

平野:私は株式会社リクルートでデザインディレクターを務めています。プロジェクトごとに課題を可視化し、不確実性の高い課題にも踏み込んでサービスの新機能や改善点を考え、デザイン視点で最適なアウトプットを探るのが私の仕事です。プロジェクトマネージャーやマーケターなどの方々とチームで仕事を進めるのですが、最初は誰の目にも方向性が見えていません。そこを可視化することがデザイナーの仕事でもあります。

学生と卒業生の架け橋になりたい

――お二人が企画・運営されているPrimoは、在学生と卒業生の交流イベントとして、2025年11月に活動を開始しました。Primo立ち上げの経緯を教えていただけますか?

平野:そもそもの発想は、私が梁元碩教授からお誘いを受け、2025年11月に学部生向け授業「コンテンツデザイン」で90分間の講義をさせていただいたことに始まります。これをきっかけに「継続的に学生をサポートしたい」という強い想いが生まれ、砂子さんを誘ってPrimoを立ち上げました。イベントの内容は働き方紹介、クロストーク、作品フィードバック会などで、これまでに3回開催しましたが、毎回満席の盛況で、学生も就活やデザインの仕事への不安が大きいのだなと感じています。

砂子:私自身も学生時代、デザインの学びは広いからこそ仕事にどうつながっていくのか、自分は何者になれるのかが見えないことが悩みでもありました。Primoのイベントで卒業生のリアルな仕事を知っていただくことで、学生の皆さんにも将来のビジョンが見えてくるのでは?と期待しています。

平野:学生からは「就活に役立つ」「外部イベントでは聞きづらい質問もできる」「社会人にポートフォリオを見てもらえる」などのフィードバックをいただいています。今後も年2~3回開催し、学生と卒業生がつながる場所をつくり、架け橋になりたいです。イベント開催時にオープンラボなどの場所を提供し、広報もしてくださる大学には心から感謝しています。

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Primo 対面イベント①

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Primo 対面イベント②

――高校生や在学生の皆さんにメッセージをお願いします。

砂子:デザイン工学部で学んだことはどのような仕事に就いても必ず役に立ちます。芝浦工大にはいろいろなことに挑戦させてくれる機会が多くありますので、ぜひこの環境を利用してください。

平野:芝浦工大は最高の大学だと私は心から思っています。素晴らしい先生や仲間に出会い、恵まれた環境を存分に使って学生時代を楽しんでください!

(広報誌「広報芝浦」2026年夏号掲載)