江東区議会 間庭議員・高野議員が「福祉と技術(工学部:中村広幸教授)」の授業を視察しました

2024/07/01
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6月29日(土)、東京都江東区議会の間庭尚之議員・高野はやと議員と福祉関係者数名が工学部・建築学部にて開講されている「福祉と技術(工学部:中村広幸教授)」の授業を視察しました。

  

当日は視察の冒頭に中村教授から視察団に対して「技術」と「福祉」を結び付けて学ぶ意義についての解説があり、その後障害当事者である講師(聴覚障害・上肢障害)が講義する授業の見学を行いました。

この授業では、現代の日本社会は少子高齢化によってますます「社会福祉」の重要性が増す一方で、核家族化によって若者世代が身近に高齢者や障害者と接する機会が少ないことで工学を学ぶ学生等の「社会福祉」への関心が一般的に低いということに課題を見出し、「ものづくり」において工学と社会は密接に関わっていることから工学教育の中で「社会福祉」の視点を養うことの意義を解説し、障害当事者による講義や擬似体験、アクティブラーニング等の手法を用いて展開しています。

視察団レクチャー

中村教授から概要解説を受ける視察団のみなさん

 

障害当事者(聴覚障害・肢体障害)による講義では受講者から“日常生活に関すること”や“感性・考え方”、“尊敬する人”に至るまで多種多様な事柄について活発な質問があり、多くの気づきを得られた様子が見られました。

両議員を中心とした今回の視察団は、現在の社会福祉現場が慢性的な人手不足であることに触れ、エンジニアと社会福祉従事者の両者が双方向に理解を深めることで被支援者が必要なサービスを受けられるようになることを目標として、大学と地域社会のさらなる連携の強化に期待を込められました。

  
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筑波技術大学河野教授による聴覚障害の実体験
に関する講義(中央は講師の田中陽土さん)

学生からは活発な質問が寄せられました

千葉大学イム准教授によるユニバーサルデザイン
に関する講義