栗原 健輔 さんが軽金属学会で令和4年度軽金属希望の星賞を受賞

2023/03/24
  • 材料工学専攻

【受賞者】
栗原 健輔 さん(材料工学専攻2年)

【指導教員】
芹澤 愛 教授(材料工学科)

【学会名】
軽金属学会

【賞名】
令和4年度軽金属希望の星賞

【発表題目】
Al-Mg-Si系合金に形成されるナノクラスタと転位との相互作用の解析
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【研究目的】
アルミニウム(以下、Al)にマグネシウム(以下、Mg)およびケイ素(以下、Si)を添加したAl-Mg-Si合金は、耐食性と強度に優れていることから、主に自動車用ボディーシートに用いられています。
この合金は熱処理によって析出物を形成させることで強度を高めて使用されていますが、析出物の前に形成されるナノクラスタ(溶質原子の微細な集合体)も強度の向上に関わっているのではないかと考えられています。
しかし、このナノクラスタがどのように強度に対して影響を及ぼしているかは明らかになっていません。
そこで、本研究はナノクラスタと転位との相互作用を計算機シミュレーションにより解析し、ナノクラスタが機械的性質に与える影響を明らかにすることを目的としました。

【研究内容】
Al中にナノクラスタと転位を導入したモデルに対してせん断応力を与えることで、転位がナノクラスタを通過する様子を再現した分子動力学シミュレーションを行いました。
 
【今後の展望】
現在Al-Mg-Si合金は析出物を形成させて強度を向上させていますが、ナノクラスタ―転位間の相互作用を詳細に解明できれば、ナノクラスタを用いて強度・延性などをコントロールする新たな組織制御技術の創出が期待されます。

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