坂井 一貴さんがコンクリート工学年次大会2021にて年次論文奨励賞を受賞

2021/09/03
  • 建設工学専攻
【受賞者】
坂井 一貴 さん(建設工学専攻2年)

【指導教員】
伊代田 岳史 教授(土木工学科/先進国際課程)

【大会名】
コンクリート工学年次大会2021(名古屋)

【賞名】
年次論文奨励賞

【発表題目】
複数の空隙改質手法による再生粗骨材コンクリートの性能向上の検討
受賞本文写真_坂井さん
【研究目的】
構造物を解体した際に産業廃棄物として大量の解体コンクリート塊が発生しますが、この解体コンクリート塊を再生骨材として再利用することができます。再生骨材は製造方法や骨材の物性により品質が分類されており、高品質なほど製造エネルギーや製造コストがかかります。再生骨材を普及させるためには、低品質な再生骨材を使用したコンクリートの利用を拡大することが重要であると考え、低品質再生骨材コンクリートの強度や耐久性を向上させる方法やメカニズムについて検討しています。

【研究内容】
本研究では、低品質再生骨材コンクリートの強度や耐久性を向上させる技術の提案として再生骨材の空隙を改質させる方法と、コンクリートの空隙を改質させる方法の2つの方法を比較しました。その結果、いずれの手法においても低品質再生骨材コンクリートの強度や耐久性は向上するが、コンクリートの空隙を改質させる方法の方が向上効果が大きいことを確認しました。

【今後の展望】
低品質再生骨材の利用を拡大させるためには、低品質再生骨材コンクリートの使用範囲を拡大させ、廃コンクリートの資源としての再利用量を増加させることが重要と考えられます。再生コンクリートの強度や耐久性の改善方法の実用化に向けて、低品質再生骨材コンクリートを中品質再生骨材コンクリートと同等の品質までの向上および、より低コストな手法の開発を目指します。

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