原田翔史さんがエンタテインメントコンピューティング2026にて️「特選セッション発表認定」を受賞

2026/09/25
  • 電気電子情報工学専攻

受賞者
原田 翔史 さん(理工学研究科・電気電子情報工学専攻)

指導教員

益子 宗 教授(デザイン工学部)


学会・大会名

エンタテインメントコンピューティング2026

賞名
特選セッション発表認定(口頭発表に関するプログラム委員推薦賞)

発表題目

バーチャルキャラクタの写実度と音響提示位置が印象形成に及ぼす影響 
ー静穏・近距離環境における検討ー
HARADA-Shoji
研究内容
デジタルサイネージ上のバーチャルキャラクタについて、外見の写実度(実写/写実的CG/非写実的CG)と音響提示位置(天井/背面/足元)が印象形成に及ぼす影響を、静穏・近距離環境で30名を対象に検証した。8つの評価指標のいずれにも有意な効果は見られず、ベイズファクターは効果の不在を積極的に支持した。交互作用はBF01が全指標で100を超え、写実的なキャラクタほど音源位置のずれに敏感になるという傾向は認められなかった。

研究目的
生成AIによってキャラクタの外見の写実性を高めることは容易になった一方、音響提示は既存のサイネージでは視覚像と一致しない位置に置かれたままである。本研究は、この視覚と音源位置の不一致が印象形成に影響するのか、また外見の写実度が高いほど不一致への許容度が下がるのかを検証することを目的とした。

今後の展望・課題 
生成AIで外見の写実度を上げることが容易になった状況で、外見の高度化がただちに音響側の要件を引き上げるわけではないことを示した。限られた資源をどこに割くかの判断材料になる。また、天井・背面・足元というスピーカ配置の構造的制約を抱える既存のサイネージにとって、その制約が印象形成の面では実害を生んでいない可能性を示した点にも実務的な意味がある。今後は騒音下・遠距離など条件を変えた検証を重ね、どういう環境なら音響設計に投資すべきかを明らかにしていきたい。
HARADA-Shoji-1