根津綾杜さんが第65回日本生体医工学会大会にて令和7年度日本生体医工学会研究奨励賞・阿部賞を受賞

2026/06/12
  • システム理工学専攻

受賞者
根津綾杜さん(システム理工学専攻)

指導教員

迫田大輔教授(システム理工学部)

学会・大会名

第65回日本生体医工学会大会

賞名
令和7年度日本生体医工学会研究奨励賞・阿部賞

発表題目
小児用補助人工心臓「EXCOR」の安全な長期使用を支援する血栓形成監視システムの開発
NETSUYAyato
研究内容
カメラ・可視光のみを用いて、EXCOR血液ポンプ内の血栓を常時監視可能な血栓形成監視システムを開発しました。
血栓越しに観測される血流由来の光強度変動を解析することで、血栓の形成位置だけでなく厚さも推定可能とし、3次元的な血栓評価を実現しました。
さらに、本システムの有効性をin vitro(模擬実験環境)で実証しました。

研究目的
重症心不全患者に対しては、心臓移植までの橋渡しとして、心臓のポンプ機能を補助する補助人工心臓が用いられます。特に11歳未満の小児では、Berlin Heart社の体外設置型補助人工心臓「EXCOR Pediatric」が主に使用されています。
EXCORは多くの小児患者の生命維持に貢献している一方で、血液ポンプ内における血栓形成が依然として課題になっています。
血栓が形成されると、ポンプ機能の低下や血管塞栓などの重篤な合併症につながる可能性があります。現在、臨床現場におけるEXCORの血栓管理は、医療従事者による定期的な肉眼観察に依存しており、血栓の見逃しや医療従事者の負担が課題となっています。
そこで本研究では、EXCOR内に形成される血栓を非侵襲かつ常時監視可能なシステムの開発を目的としました。

今後の展望
上記の血栓検出は、安価・低フレームレートカメラでも可能であるため、超小型カメラを用いた血栓監視デバイスを開発し、最終的には病院での臨床使用を目指しています。