水戸部太郎さんが日本機械学会 関東支部 第65回学生員卒業研究発表講演会にてBest Presentation Awardを受賞
2026/06/12
- システム理工学専攻
受賞者
水戸部太郎さん(システム理工学専攻)
指導教員
渡邉大教授(システム理工学部)
学会・大会名
日本機械学会 関東支部 第65回学生員卒業研究発表講演会
賞名
Best Presentation Award(学生優秀発表賞)
第二世代粒子有限要素法による血流解析に適した境界層条件の検討

研究内容
脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血を引き起こす可能性があり,その危険性を評価するうえで血管内の流れを把握することが重要です。本研究では,血管壁近くで生じる流速の変化に注目し,数値流体解析における壁面近傍の計算条件を検討しました。具体的には,脳動脈瘤の大きさを想定した円柱回りの流れモデルを作成し,境界層を設けた場合と設けない場合で,抗力係数,圧力分布,流速分布を比較しました。これにより,壁面付近の流れをより適切に再現するための解析条件について検討しました。
研究目的
脳動脈瘤の破裂リスクを調べるためには,血管壁に加わる力や圧力の分布を適切に評価する必要があります。しかし,数値解析では,壁面近くの流れをどのように扱うかによって,得られる結果が変化する可能性があります。本研究では,その影響を整理し,脳動脈瘤の血流解析をより信頼性の高いものにするための基礎的な条件を明らかにすることを目的としています。
今後の展望
今後は,境界層の層数や厚さを変えた複数の解析モデルを作成し,解析結果への影響をより詳しく調べる予定です。特に,抗力係数や圧力分布,流速分布との関係を整理することで,適切な境界層条件を明確にしたいと考えています。さらに,得られた条件を実際の脳動脈瘤モデルに適用し,破裂リスク評価に関わる血流指標への影響を検証することが今後の課題です。