中村柾仁さんが第22回アジア都市環境学会国際シンポジウムにてBest Presenter Awardを受賞

2025/12/15
  • 建築学専攻
  

受賞者
中村 柾仁 さん(建築学専攻)

指導教員
増田 幸宏 教授(システム理工学部)

学会・大会名

第22回アジア都市環境学会国際シンポジウム
22nd International Conference of Asia Institute of Urban Environment

賞名
Best Presenter Award

発表題目
Target values for water pipelines in Saitama Prefecture to meet seismic resistance standards
NAKAMURA-Masato
研究内容
本研究では、埼玉県内の水道事業(簡易水道事業を除く)および水道用水供給事業を対象に、水道統計に基づく分析を行い、都道府県単位で設定されている目標値を事業体単位で算出した。その結果、多くの事業体において目標値の達成は困難であり、達成に向けては、給水人口規模10万人以上を確保した広域連携が有効であることを示した。

研究目的
近年、人口減少や節水意識の高まりに伴う水需要の低下、さらには技術者不足や老朽管の増加により、水道管の耐震化は喫緊の課題となっている。本研究は、埼玉県を対象に、耐震適合率という指標を用いて、都道府県単位で設定されている目標値の実現可能性を定量的に検証することを目的とした。

今後の展望
今後の課題として、広域連携による耐震化の促進効果を他地域でも比較・検証することが挙げられる。また、既に埋設された水道管は他用途への転用が難しいとされており、人口減少や都市構造の変化に応じて、どのように維持・活用していくかを検討することが求められる。