山下雄大さんが日本原子力学会関東・甲越支部 第24回若手研究者・技術者発表討論会にて奨励賞を受賞
2025/11/17
- 材料工学専攻
受賞者
山下雄大 さん(材料工学専攻)
指導教員
新井 剛 教授(工学部)
学会・大会名
日本原子力学会関東・甲越支部 第24回若手研究者・技術者発表討論会
賞名
奨励賞
発表題目
Mg-Fe系LDHおよびBi系MMOによる 陰イオン核種の吸着挙動と耐久性評価に基づく移行遅延技術の基礎研究

研究内容
本研究では、地層処分環境下における陰イオン性核種の移行抑制を目的として、層状複水酸化物(LDH)およびBi系混合金属酸化物(MMO)の温度・pH耐性を評価しました。特にMg-Fe系材料を対象とし、模擬高温・高アルカリ条件下での構造安定性や吸着性能を検討した結果、Bi系MMOが高い耐久性と吸着能を維持することを明らかにしました。
研究目的
本研究では、地層処分環境下における陰イオン性核種の移行抑制を目的として、層状複水酸化物(LDH)およびBi系混合金属酸化物(MMO)の温度・pH耐性を評価しました。特にMg-Fe系材料を対象とし、模擬高温・高アルカリ条件下での構造安定性や吸着性能を検討した結果、Bi系MMOが高い耐久性と吸着能を維持することを明らかにしました。
研究目的
放射性廃棄物の地層処分において、陰イオン性核種(I⁻、SeO₃²⁻など)は移行しやすく、安全評価上の課題となっています。本研究では、これら核種を効率的に固定化できる無機吸着材の開発を目的とし、地層処分を想定した高温・高アルカリ環境下でも安定に機能する新規材料の評価を行いました。
今後の展望
今後の展望
今後は、得られた知見を基に吸着材層の設計や緩衝材との複合化など、実際の処分環境への適用性を検討していきます。長期的には、核種移行抑制を通じて放射性廃棄物処分の安全性と信頼性を高め、環境保全に貢献することを目指します。