杉原朋樹さん、目黒耀彦さん、江島佑亮さんがWEBCON12, Asian Conference on Remote Sensing 2025にてBRONZE PRIZEを受賞
2025/11/07
- 社会基盤学専攻

受賞者
杉原 朋樹さん、目黒 耀彦さん、江島 佑亮さん(社会基盤学専攻)
指導教員
中川 雅史 教授(工学部)
学会・大会名
WEBCON12, Asian Conference on Remote Sensing 2025
賞名
賞名
BRONZE PRIZE
発表題目
発表題目
Location-based AR Art Sharing Platform
作品について
WEBCONは、空間情報を利用したWebアプリのコンテストで、International Society for Photogrammetry and Remote Sensingの教育部会が発足させたものであり、Asian Conference on Remote Sensingの中で2011年から継続的に実施されています。中川研究室では、第1回WEBCONから参加しており、「WEB検索画像をナビ経路に沿って並べ替えるスライドショーシステム」や「夏休みの宿題を忘れていた小学生向けの空間データを利用した絵日記自動作成システム」「高精度慣性航法装置を利用した筋トレ量のカウンタ」「ゴミ捨てのデジタルツイン」など、多くの受賞実績があります。35歳以下の学生・研究者に参加資格があり、受賞者には賞金も授与されます。今回は、社会人学生や博士学生、修士学生など、インドネシアやマレーシア、台湾、日本から計9チーム(Makers)が参加しました。 提案した内容は、AR(拡張現実)技術を活用し、現実空間とデジタル空間を融合させた「共有型ARアートプラットフォーム」です。観光地や街中などに設置したARマーカーをスマートフォンのカメラで読み取ると、GPS測位による位置情報と照合して、対応するデジタルアートコンテンツを表示する仕組みを提案しました。ユーザーは現地で仮想的なアート作品を鑑賞するだけでなく、自ら作品を投稿・共有することもでき、地域住民や観光客が協働して空間を彩る参加型アート環境を体験できます。システムはHTMLとJavaScript(AR.js)を用いたブラウザベースのWebアプリケーションとして構築し、AWSを利用してデータを管理しています。 本研究の背景には、観光地での景観保持や地域活性化という課題があります。都市には芸術的な落書きが見られる一方で、景観を損なう場合もあり、観光地でも大きな説明看板が景観を乱すことがあります。そこで本研究では、AR技術を活用して歴史的建造物や観光地に当時の情景を再現したり、街中に仮想アートを重ねて表現の場を広げたりすることで、デジタルアートを通じた観光・芸術・まちづくりへの新たな価値創出を目指します。
受賞の感想
WEBCONは、空間情報を利用したWebアプリのコンテストで、International Society for Photogrammetry and Remote Sensingの教育部会が発足させたものであり、Asian Conference on Remote Sensingの中で2011年から継続的に実施されています。中川研究室では、第1回WEBCONから参加しており、「WEB検索画像をナビ経路に沿って並べ替えるスライドショーシステム」や「夏休みの宿題を忘れていた小学生向けの空間データを利用した絵日記自動作成システム」「高精度慣性航法装置を利用した筋トレ量のカウンタ」「ゴミ捨てのデジタルツイン」など、多くの受賞実績があります。35歳以下の学生・研究者に参加資格があり、受賞者には賞金も授与されます。今回は、社会人学生や博士学生、修士学生など、インドネシアやマレーシア、台湾、日本から計9チーム(Makers)が参加しました。 提案した内容は、AR(拡張現実)技術を活用し、現実空間とデジタル空間を融合させた「共有型ARアートプラットフォーム」です。観光地や街中などに設置したARマーカーをスマートフォンのカメラで読み取ると、GPS測位による位置情報と照合して、対応するデジタルアートコンテンツを表示する仕組みを提案しました。ユーザーは現地で仮想的なアート作品を鑑賞するだけでなく、自ら作品を投稿・共有することもでき、地域住民や観光客が協働して空間を彩る参加型アート環境を体験できます。システムはHTMLとJavaScript(AR.js)を用いたブラウザベースのWebアプリケーションとして構築し、AWSを利用してデータを管理しています。 本研究の背景には、観光地での景観保持や地域活性化という課題があります。都市には芸術的な落書きが見られる一方で、景観を損なう場合もあり、観光地でも大きな説明看板が景観を乱すことがあります。そこで本研究では、AR技術を活用して歴史的建造物や観光地に当時の情景を再現したり、街中に仮想アートを重ねて表現の場を広げたりすることで、デジタルアートを通じた観光・芸術・まちづくりへの新たな価値創出を目指します。
受賞の感想
本コンテストの成果は、デジタルツイン基盤の実現のみならず、社会インフラの高度化・維持管理にも活用できる可能性を有しています。国内の社会インフラは高度経済成長期に建設された構造物が多く、老朽化が進行している土木構造物が増加していることが社会的課題です。また、災害が多いことも国内の特徴であり、緊急災害観測技術の重要性は年々高まっています。本研究に加えて、衛星観測や航空・UAV測量、地上レーザー測量、ウェアラブルデバイスなどを連携させた、多様な測量技術を組み合わせた手法を提案することで、これらの社会的課題の解決に貢献することが期待されます。