中川胡桃さんが日本コエンザイムQ協会第21回研究会にて奨励賞を受賞
2025/08/26
- システム理工学専攻
受賞者
中川 胡桃さん(システム理工学専攻)
指導教員
指導教員
廣田 佳久 准教授(システム理工学部)
学会・大会名
学会・大会名
日本コエンザイムQ協会第21回研究会
賞名
賞名
奨励賞
発表題目
発表題目
ビタミンK変換反応に対するCoenzyme Q10メチル基転移酵素COQ5の役割の評価

研究内容
ビタミンK変換機構において、ナフトキノン環2位のメチル基が重要であることを見出しました。さらに、CoQ10メチル基転移酵素であるCOQ5が、メチル基を持たないビタミンK誘導体のビタミンK変換を促進するメチル化酵素として機能する可能性が示唆されました。
研究目的
コエンザイムQ10(CoQ10)は細胞の働きや健康維持に、ビタミンKは血液の凝固や骨の形成に重要な役割を果たす栄養素です。両者には化学構造上の類似点があることから、CoQ10の合成に関与するメチル基転移酵素COQ5が、ビタミンK変換機構にも関与している可能性が考えられました。そこで本研究では、ビタミンK変換反応におけるCOQ5の役割を評価することで、ビタミンK変換機構におけるメチル化反応の重要性を明らかにすることを目的としました。
今後の展望
今後の展望
今回見出されたCOQ5の機能をさらに評価することで、ビタミンK変換機構とCoQ10合成機構の関連性を明らかにしていきたいと考えています。栄養素として重要であるビタミンKとCoQ10の両者に関与する酵素をさらに探索することで、将来的にはビタミンK変換機構の実体解明を目指したいと思います。