廣田佳久准教授が第26回酵素応用シンポジウムにて研究奨励賞を受賞

2025/08/07
  • 生命科学科

受賞者
廣田 佳久 准教授(システム理工学部)


学会・大会名

天野エンザイム科学技術振興財団 第26回酵素応用シンポジウム

賞名
研究奨励賞

発表題目

ビタミンK変換反応とCoQ10合成反応のミッシングリンクを繋ぐ酵素の解明

 

酵素応用シンポジウム_HIROTA-Yoshihisa

研究内容

ビタミンKの中で最も生理活性の強いMK-4は、食事からの摂取が少ないにもかかわらず、MK-4が体組織中に高濃度で存在するため、体内で変換される機構が存在すると考えられていました。そこで我々は、体内でMK-4がどのように変換されるか?変換反応に関わる主要酵素の探索・同定を試みました。


研究目的

ビタミンKとCoQ10は全く独立した栄養素と考えられていましたが、両者の環構造や側鎖構造に多くの類似点があることから密接な関連が示唆されていました。そこで、本研究ではビタミンK変換反応とCoQ10合成反応の間の「ミッシングリンク」を繋ぐ酵素を特定し、その関連性を明らかにすることを目的としました。

今後の展望
本研究から見出された酵素はいずれもビタミンK変換とCoQ10合成機構に共に関与する酵素です。将来的に、ビタミンK とCoQ10という2つの重要な栄養素に存在するミッシングリンクを繋ぐものとして、ビタミンK変換反応に新たなCoQ10合成反酵素が関与するかもしれません。