小栗巧さん、苅谷義治教授が第31回「エレクトロニクスにおけるマイクロ接合・実装技術」シンポジウムにて優秀論文賞を受賞

2025/03/11
  • 材料工学専攻
  • 工学部
kariyasensei

受賞者
小栗 巧 さん(材料工学専攻2年)
苅谷 義治 教授(工学部)
山本 晃司 さん(サイバネットシステム株式会社)

学会・大会名
31回「エレクトロニクスにおけるマイクロ接合・実装技術」シンポジウム

賞名
優秀論文賞

発表題目
硬化収縮応力シミュレーションを用いた紫外線硬化接着剤の硬化中の緩和挙動予測

 

研究目的

内視鏡などの精密工学機器における部品取り付けには、紫外線硬化接着剤(UV接着剤)による精密接着技術が用いられるが、接着剤の硬化収縮による部品の位置ずれが避けられず、コンピュータシミュレーションを用いた硬化収縮の予測技術が切望されている。本研究では、UV接着剤の硬化過程観察実験をもとに硬化収縮再現計算プログラムを開発し、コンピュータシミュレーションUV接着剤の硬化挙動の再現を試みた。

研究内容
短時間に液体からゲルを経て固体となるUV接着剤の硬化過程を精密に観察し、その結果を定式化し、汎用有限要素法コードに実装する独自の硬化収縮再現計算プログラムを開発した。このプログラムにより、UV接着剤の硬化過程における精密部品の移動挙動をコンピュータシミュレーションで予測できる目途が得られた。

今後の展望
内視鏡などの精密工学機器の製造工程をコンピュータシミュレーションにより高精度に再現することが可能となり、より品質の高い工学機器組み立ておよびそれに必要な接着剤開発に貢献できる。