松山こと子さんが日本インテリア学会・第31回・卒業作品展にて最優秀作品賞を受賞
2025/01/10
- 建築学部
発表作品について
重度障碍を持った妹がいることをきっかけに始めた卒業設計です。社会に対し感じてきた障碍者と健常者の隔たりに対し、建築がどのように応答できるかを考えました。設計した建物は、公共庭園と隣接する長屋の境界部を敷地とした短期滞在施設です。身体変形による特殊な視線の角度から着想した多面的な壁は庭園の景観、健常者、障碍者、それぞれの身体特性を活かした活動を行う共生のきっかけとなります。
受賞の感想・今後の展望
家具や照明のようなインテリアは、建築の内側に配置される存在です。また、その多くが使用する人の身体に対しての使いやすさから成り立ちます。本作品において、障碍者の特殊な身体性に着目したことはインテリア的な内側から建築という全体を作ることに繋がっています。インテリアの、身体性だけでなく全体を構成する骨格と成りうる可能性を感じて頂けたことが本作品展での受賞につながったのでは無いかと感じています。本作品の制作にあたり経験したことを幹とし、現在地がどこであろうと日々精進していきます。