東海林瑞希さんがSEATUC Symposium 2024にてBest Poster Awardを受賞
2024/11/25
- 材料工学専攻
研究目的
Al-Cu合金やAl-Mg-Si合金は高比強度であるため、需要が増加しています。合金に含まれるCuやMg、Siといった原子は合金中で微小な集合体(ナノクラスタやGPゾーン)を形成し、合金の強度を向上させています。ナノクラスタやGPゾーンのサイズや形状は合金ごと異なることが明らかとなっていますが、その原因はいまだ明らかになっていません。そこで計算機シミュレーションを用いて、その形成メカニズムについて解明することを目的としました。
研究内容
Al中に溶質原子を導入したモデルに対してモンテカルロシミュレーションを行い、形成過程のシミュレーションを行いました。また、原子の結合の安定性を評価し、形状に影響を与える因子の解明を行いました。
今後の展望
ナノクラスタやGPゾーンの形状やサイズのシミュレーションを行うことでより高強度化に必要な熱処理条件の選定を行うことができます。これにより更なる高機能材料の創出が期待されます。