Aulia Anisa Fildaus さんが International Conference on Magnetism and its Applications, ICMIA2024 にて Best Oral Presentation Awardを受賞
2024/09/17
- 地域環境システム専攻
研究目的
超伝導に関する研究で、合金やセラミックではない有機物質をベースにした超伝導の基礎研究です。
研究内容
BETSと呼ばれる炭素とセレンをベースにした有機分子で構成される超伝導体が示す特性が、有名な高温超伝導体とよばれる一連の銅酸化物の超伝導特性と似ているということを明らかにした研究です。
今後の展望
超伝導材料はエネルギー問題を解決するための材料としてだけではなく、量子コンピュータの演算素子にも利用されていますが、超伝導発現機構は明らかになっていない部分もいまだにたくさんあります。今回の研究で、一見まったく異なるように見える銅酸化物と有機物が示す超伝導特性が似ているということから、詳しく調べていくことで超伝導発現機構の謎を解明するための一助となるのではないかと期待されます。さらには、あらたな超伝導体の設計指針にもつながるのではないかと考えています。